【MLB】イチロー・前田に存在感。内容に差のある田中と岩隈――前半戦終了、日本人選手総括
MLBは前半戦を終了した。これまで9人の日本人選手がプレーしたが、その内容を振り返ってみたい。
2016/07/13
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好対照なイチローと青木
野手では、イチロー(マーリンズ)が元気だ。開幕前にはシーズン中の3000安打を危ぶむ声もあったが、前半戦に55安打を積み上げて達成まで残り10本としている。今シーズンは.335の高打率に加え、四球率11.2%を記録し、出塁率も.412と高い。2004年は出塁率.414だったが、これは打率.372が要因で、四球率は6.4%だった。過去15年、四球率が9.5%を超えたシーズンは皆無だ。イチローは16年連続2ケタ盗塁にも、あと3盗塁と迫っている。
青木宣親(マリナーズ)は開幕から出塁率がなかなか上がらず、6月24日にAAAへ落とされた。対左の出塁率は.244しかなく、合計は.323。AAAの11試合も、対左(.333)と対右(.485)では開きがあるが、合計では.431の高出塁率を記録している。昇格時期は未定だが、機会は巡ってくるはずだ。
川﨑宗則(カブス)は開幕直後に昇格して2試合に出場後、AAAへ戻され。7月9日に再昇格したが、1試合に出ただけで降格した。AAAの61試合では打率.271、出塁率.348、0本塁打、11盗塁。ちなみに、マット・マートンはカブス傘下のAAAから一度も昇格しておらず、58試合で打率.339、出塁率.363、2本塁打、1盗塁を記録している。
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