多角的な視点で発信する野球専門メディアベースボールチャンネル



ドジャース、データから見る2025年の成績予想は!? 開幕スタメン・個人成績まで徹底分析!【コラム】

2025/02/21

text By

photo

Getty Images



新加入組の成績予測

 

キム・へソン

キム・へソン成績予想
 KBOから加入したキム・へソン。強みは三振しないコンタクト能力と内野守備能力とされている。予測システムの見解は大きく分かれている。これはそもそも予測の根拠となるデータがすべてKBOのモノであることが大きく影響していると見られる。
 
 米予測システム『ZiPS』と『OOPSY』はMLBでは全く通用せず、K%も平均より悪く長打も出ない。完全な守備要員になってしまうと見ている。対照的に『Steamer』、『ATC』、『BAT X』は前評判通りのヒットツールがメジャーでも通用し、平均程度の打者にはなれると予測している。
 
 ドジャースの打撃コーチ陣はキムの映像を見てコンタクト力を維持したまま、強い打球を打てる改造ができると踏んでいるようだ。
 
 キムが置き換えることとなったラックスを打撃・守備を総合的に同じかそれ以上の活躍ができれば成功と言えるだろう。
 
 またラックス放出前の方針であった守備位置をユーティリティーとする点についても、エドマンのように外野もできるようにするのか、内野専門にするのかにも注目だ。
 
 テイラー、キケのチームを支えたユーティリティープレイヤーが来年はFAとなることもファクターになりそうだ。
 

 

佐々木朗希

佐々木朗希成績予想
 佐々木朗希の予測も海外リーグからの加入のため、各システムで違いが激しい。最も楽観的に見ているのは『Steamer』でK-BB%23.9は2024年換算でメジャー4位(フラハティ―(DET/LAD): 24.0, ギルバート(SEA): 22.8)、fWAR 3.4は17位(フェディー(CHW/STL)、フリード(ATL): 3.4)に位置する。
 
 イニング数は140イニング程度にとどまるが、内容が良いため価値を生みだせると見ているようだ。一方で最も悲観的なのが『ZiPS』で、K-BB%が11.7、fWAR0.7は期待値から考えれば大失敗の契約となってしまう。
 
 佐々木の欠点として指摘されているのがスピン量の少なさである。このため、フォーシームのノビが出づらい、スライダーはそれほど曲がらないなどの問題が生じている。
 
 この問題を球速とスピン量の必要がないスプリットで補うのが佐々木の投球スタイルだが、100マイル(約160キロ)の剛速球に見慣れているメジャーの打者を対策するには、シンカーやカーブなどの習得が必要となるかもしれない。

 

 
【関連記事】
ドジャース、高額年俸ランキングトップ10
「大谷との会談は時間の無駄だった」。ドジャース左腕が不快感を表明。早くも出てきた辛口報道
日本人メジャーリーガーの歴代最高年俸ランキング
 
【了】

1 2 3 4


error: Content is protected !!