「7・8月はマイナー調整も」ドジャース・佐々木朗希は先発ローテを回れる? MLB1年目の起用法を徹底考察!【コラム】
2025/03/03 NEW
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ポストシーズンに備えて“節約”が必要…?
クロシェとスキーンズの先例を紹介したが、佐々木朗希とドジャースはポストシーズンの事を考慮する必要がある。
参考として昨季のポストシーズンではゲリット・コールが5先発29.0回、山本由伸が4先発18.2回、ウォーカー・ビューラーが3先発15.0回を投げている。
ワールドシリーズまで順調に勝ち進むと仮定すれば、PSローテ1番手なら4,5先発20回程度、3番手なら3,4先発15回程度を投げる必要がありそうだ。
ゆえに、もし佐々木朗希がポストシーズンのローテに入るとすれば、このイニング分を10月まで残しておく必要がある。
また、クロシェとスキーンズは制限下でも140回を投げたが、NPBで最大129.1回、過去3シーズン平均110.1回しか投げていない佐々木朗希の限界はポストシーズン含めても120~130回付近に位置するのではないか。
非常にざっくり計算してみる。シーズン通して稼働させたい場合、毎月20回が限界だ。これでもポストシーズンを加えた場合通年で130回を超える。
月4先発は週1回の登板と考えるとできそうだが、毎登板5回に制限されるのは勝つ面でもブルペンへの負担と言う面でも問題である。
もう1つは7,8月からマイナー調整をさせる方式だ。オールスター休み開始くらいにいったんアクティブロースターから外しマイナーに降格させる。そしてポストシーズンに備え9月後半からMLB昇格させ、そのままポストシーズンで登板する。
7月後半~9月中盤にメジャー登板させないことで余裕を持たせることができる。通常のFAと違いマイナー契約を結んだ佐々木朗希はドラフト選手と同じ扱いになっているため、チームは選手の放出無しにマイナー降格させることができる。