「7・8月はマイナー調整も」ドジャース・佐々木朗希は先発ローテを回れる? MLB1年目の起用法を徹底考察!【コラム】
2025/03/03 NEW
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Prospect Promotion Incentiveと佐々木朗希のイニング管理
2022年に結ばれた選手会-MLB労使協定により、トッププロスペクトとされる選手がシーズンで活躍するとドラフト指名権が追加でもらえる制度、『Prospect Promotion Incentive』が導入された。
対象となる選手は『ESPN』、『MLB Pipeline』、『Baseball America』の少なくとも2つでトップ100に入る必要がある。指名権は30球団の1位指名が終わったあとの位置が付与され、昨季のドラフトではダイヤモンドバックスが31位指名、オリオールズが32位指名を受け取った。
指名権を獲得するためには、対象選手をサービスタイム1年分加算するだけメジャーロースターに置いた上で、選手が新人王獲得、またはMVP orサイヤング賞3位以内に入る必要がある。
毎年のように贅沢税対象額を大幅に超え、ドラフトにおいてトッププロスペクトを獲得しづらいドジャースにとって、球界が同意する才能を抱えること自体珍しい事象であり、ドラフト指名権を狙うのも良いだろう。
これまでに、同制度による指名権で3人の選手が指名されたが、2023年にフリオ・ロドリゲスを対象とした指名権でマリナーズにドラフトされたジョニー・ファーメロは現在マリナーズ傘下9位の評価を受けている。
ドジャースは積極的に補強を行い、贅沢税課税ラインを超えていることから毎年のようにドラフト指名権が10位落とされている。
2025年は全体40位が最上位だ。今後サラリーキャップが導入されない限り、総年俸はそれほど減少しないと考えられ、ドラフト順位は低いままでいるだろう。
前述のイニング管理からは逆行するが、佐々木がメジャーで1年間健康に戦える自信があるならば、ドジャースとしては珍しい超トッププロスペクトである佐々木を活かしてドラフト指名権を狙いにいくのもアリかもしれない。
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