【MLB】田澤、ブルペン陣の厚みで酷使解消。完全復活へレ軍指揮官「少しずつ自分を取り戻している」
9月に入り、アリーグ東地区はボストン・レッドソックスが独走態勢に入った。もともと強力打線ではあったが、ここに来て救援陣が安定しており、確実に白星を積み上げている。
2016/09/23
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地区優勝へ独走態勢
レギュラーシーズンもあとわずか。2年連続最下位からの雪辱を果たしたいボストン・レッドソックスは、9月に入るとアクセル全開に。ブルージェイズを首位から引きずりおろし、一気に独走態勢に入った。
9月の月間成績は14勝5敗(9月21日現在)と、投打の歯車がガッチリと噛み合っているレッドソックス。チーム得点数845点(30球団断トツNo.1)を誇る打線は相変わらず凄まじいが、ここ数週間は投手陣の安定感が目を引く。
『Mass live』のジェン・マッカフリー記者は、特に救援陣について下記のように報じている。
Boston’s relief corps has been astoundingly consistent this month, better than any group of relievers in baseball. Since Sept. 1, the Red Sox bullpen has given up five earned runs in 47 2/3 innings for a 0.94 ERA. The Orioles have the second best bullpen ERA in September, a full run greater than Boston’s, at 2.04.
レッドソックスの救援陣は、今月は驚くほど盤石であり、どの他球団よりも優れている。9月1日以来、レッドソックスの救援陣は47回2/3を投げ、5失点。救援防御率は0.94だ。9月の救援防御率が2番目に良いオリオールズでさえ2.04と、レッドソックスの数字を大きく下回っている。
さらに同記者は、好調な要因をこう指摘する。
The return of Koji Uehara from the disabled list; the addition of Joe Kelly; the resurgence of Junichi Tazawa; and the unexpected emergence of Robby Scott have buoyed the bullpen late in the season.
上原浩治が故障者リストから復帰したこと、ジョー・ケリーが(ブルペンに)加わったこと、田澤純一が復活したこと、そしてロビー・スコットが予想外の出現が、シーズン終盤のブルペンを活気づけている。
もちろん、メジャー屈指のクローザーであるクレイグ・キンブレル、途中加入のブラッド・ジーグラー、チーム最多登板のマット・バーンズも健在。現在のレッドソックスのブルペンは、メジャートップクラスの充実ぶりだ。