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【MLB】田澤、ブルペン陣の厚みで酷使解消。完全復活へレ軍指揮官「少しずつ自分を取り戻している」

9月に入り、アリーグ東地区はボストン・レッドソックスが独走態勢に入った。もともと強力打線ではあったが、ここに来て救援陣が安定しており、確実に白星を積み上げている。

2016/09/23

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ブルペンに厚みを増した効果

 また、『Boston globe』のピーター・エイブラハム記者は、Extra rest is serving Junichi Tazawa well.(多めの休養により、田澤が調子を取り戻している)と題し、ここ最近の田澤純一について報じている。

 ここ数年、田澤の登板数の多さに対して、米メディアから「使いすぎでは?」と起用法に懸念を示す声があがっていた。

 今シーズン、開幕からまずまずの投球を続けていた田澤だが、リリーフ陣に故障者続出でフル回転。ついに夏場には肩を痛めて故障者リスト入りとなってしまった。

 7月下旬に復帰するも球威は戻らず、復帰後10イニングを16被安打10失点と、まさに滅多打ち状態。同記者が当時の様子をHis fastball velocity had dropped and the break on his splitter wasn’t sharp(田澤の球速は落ち込み、スプリットもシャープさに欠いていた)と振り返ったように、明らかに調子を崩していた。

 しかしジョン・ファレル監督は、2013年のワールド・チャンピオン獲得に多大な貢献を果たした右腕は、必ず復活すると信じていた。

 前述のように、救援陣に厚みが増したこともあり、田澤は長めの登板間隔を得ることができ、徐々に調子を取り戻しつつある。同記事によると、9月はわずか4試合の登板で、しかもあまりプレッシャーのかからない場面だが、4イニングを投げて被安打2、失点0、奪三振5と完璧に抑え込んでいる。速球も93マイル(約150km/h)を計測し、スプリットのキレも戻ってきた。

 ファレル監督は田澤に関してBit by bit he’s building back. He feels more confidence internally(田澤は少しずつ自分を取り戻し、自信を感じている)とコメントしているように、完全復活まであと一歩というところまできた。

 現在のレッドソックスの強みはメジャーNo.1打線と、厚みを増したブルペン。田澤が完全復活を果たしたとき、レッドソックス3年ぶりのワールド・チャンピオンが、一気に現実味を帯びてくる。

出典:Red Sox bullpen with 0.94 ERA, rested and deep, could be biggest key to postseason run By Jen McCaffrey
Extra rest is serving Junichi Tazawa well By Peter Abraham

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