【MLB】「イチローを大いにリスペクトしている」も、ピート・ローズは安打記録は決して認めず
イチローの安打記録を巡り日米のメディアを賑わしているピート・ローズ。イチローの殿堂入りに値すると賞賛するも、安打記録については依然認めない姿勢を貫いている。
2016/07/16
イチローへはリスペクト
元々殿堂には性格面で問題を抱えている選手も多く、米国内では、最多安打記録保持者のプラークが飾られていないことを疑問視する声は有識者の中にも多い。日本ではイチローに関する再三のコメントもあり、好感度が急落しているローズだが、未だに地元シンシナティを中心に米国内では抜群の人気であり、今後殿堂入りする可能性も0ではないだろう。
またローズはもはや恒例となりつつあるイチローの「プロ野球最多安打」に対しても番組内で言及した。
If being paid to play was the standard for counting stats, Rose pointed out he would have 4,683 hits when counting his hits in the minor leagues.
もし給料をもらってプレーしていた期間を全て成績にカウントするならば、自分はマイナーリーグでプレーした期間を含めて4683安打になるとローズは指摘した。
あくまでイチローの記録はプロ野球の最多安打であり、MLB最多安打の称号はローズのものだ。イチローの記録にこれだけ執着を見せるのは「ヒットキング」の栄冠へのこだわりゆえか。
一方で同番組内でローズはイチローに対し以下のように賞賛したという。
However, Ichiro is a hall of fame player,” Rose said. “I’ve got a lot of respect for Ichiro.”
「しかしながらイチローは殿堂入りにふさわしい選手だ。私は彼を大いにリスペクトしている」
自身が切望するも辿りつかない「クーパーズタウン」行きの資格を持っているという最大級の賛辞を与えながらも、安打記録についてはけっして認めないというスタンスを取り続けるローズ。安打記録、そして殿堂入りを巡る喧騒はしばらく絶えることがなさそうだ。
出典:Pete Rose talks Ichiro, ‘professional hits’ and various halls of fame by Marcus Hartman in Dayton Daily News on Jul.14 2016