【MLB】田中将大が投じた1球が全米メディアで注目。「このえげつない球を見よ」
現地17日のレッドソックス戦で勝利を収めたヤンキースの田中将大。この試合中に投じた1球が全米で注目の的となっている。
2016/07/20
Getty Images
スプリット投手からの変化
14年にメジャー移籍して、最初の2シーズンの田中は、スプリットピッチャーという印象しか残せていなかった。それが今季に入り、ツーシーム/シンカーを軸として、ゴロアウトで打たせて取るスタイルに変化した。CBSは「この変化を見れば一目瞭然だろう。彼は非常に優れたスプリット投手として知られてきたが、それを生かすのにも有効な第2の武器を手にしていた」と評価した。
レッドソックス戦は、敗れればポストシーズン進出への希望が完全に断たれかねないという、崖っぷちで迎えた大一番だった。前半戦は44勝44敗の勝率5割で、地区首位オリオールズに7.5ゲーム差離された7位でターン。後半戦開始早々、因縁の宿敵に本拠地で2連敗し、落としたら同一カード3連敗の屈辱のスイープとされていた。
そこで踏みとどまらせる、チームを救うこれぞエースの投球だった。田中も「後半戦が始まってチームが2連敗していたので、なんとかボストン相手に1個拾っておきたかったと思います。僕自身もそういうところで勝っていかないとっていう思いもあったので、チーム一丸となってこの勝利をつかむことができたんじゃないかと思います」と自身の公式HP上で語った。
2年前に全米を震撼させた宝刀スプリットに加え、新たに全米の注目を集めたツーシーム/シンカー。2つの魔球を手に、逆転プレーオフ進出を目指す。