【MLB】上原、緊急降板でレ軍ブルペン陣駒不足もファレル監督は強気。「田澤ら他にも試合を締められる投手がいる」
代役クローザーを任されていたレッドソックスの上原は、現地19日ジャイアンツ戦の9回に右胸の違和感で緊急降板。復帰時期は未定だが、ファレル監督は「田澤とジーグラーがいれば大丈夫」と強気の姿勢を崩さない。
2016/07/21
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田澤は近日復帰予定
昨オフにトレードでパドレスからメジャー最強の守護神クレイグ・キンブレルを獲得、マリナーズからカーソン・スミスも獲得し、田澤・上原の日本人コンビと併せて、リーグ屈指のブルペンと評判高かった今季のレッドソックスブルペンだが、ここまでは開幕前の期待を裏切っている。
キンブレルは7月9日の故障者リスト入りまでに17セーブをあげ奪三振率13.64と球威こそ健在だったものの、制球に苦しみ防御率は3.55と本来のピッチングからは遠い状態。復帰まではまだしばらくかかる見込みだ。昨シーズン、マリナーズで70試合に登板したスミスも故障を繰り返しここまでわずか3登板だ。
ここまで35試合に投げ防御率3.62の田澤も、現在は故障者リスト入り。春こそチームのリリーフ陣を一人で支えていたものの、6月以降調子を崩すと、現地3日の登板を最後に右肩のインペジメント症候群で戦線離脱した。
現地19日の試合前時点で、期待されていたブルペンカルテットのうち、アクティブロースターに残っているのは上原のみとなっていた。その上原もここまで39試合に投げ、被本塁打8本、防御率4.50と本調子には遠い状態。しかしここまでの4登板は連続でセーブをあげるなど復調の気配を見せていただけに、離脱となればチームには大きな打撃となる。
期待していたリリーフカルテットが全員離脱する緊急事態となっているが、ファレル監督は、今季途中加入のジーグラー、そして近々復帰予定の田澤がいれば大丈夫だと強気の姿勢を崩さない。
“As we’ve had to go to other guys to step up, we’ll look to do that. I can’t tell you at this point how much time Koji will miss,” Farrell said. “Taz is soon to return to us, to give us a another quality arm that’s a proven late-inning guy. With Brad here, again not knowing how long Koji will be down, we’ve got other options to go to to close out ballgames.”
「他の選手たちに頑張ってもらわないといけないし、それを期待している。現時点では上原がいつ戻ってくるかを明言することはできないね」とファレル監督は言う。「田澤はすぐに戻ってきて、後ろのイニングを任せられる存在の1人になってくれるはずだ。ジーグラーもいるし、上原がいつ戻ってくるのかはわからないが、我々には試合を締めくくれる選手が他にもいるよ」
田澤は早ければ今週金曜日にも復帰できる見込み。それでも依然ブルペンの駒不足という事実は変わらない。上原が深刻な怪我ではないことを祈るばかりだ。
出典:Uehara exits in ninth with strained pectoral by Quinn Roberts in MLB.com on Jul.19 2016