ドジャース、いまだ戦力が揃っていない!? 故障者の復帰時期・キーマンとなり得る選手は?【コラム】
2025/03/18
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トニー・ゴンソリン
トニー・ゴンソリンは前述のメイと同じく、2016年ドラフトでドジャースから9巡目全体281位指名を受けプロ入りした。メイと同様にマイナーをそれほど苦労せず昇格していき、2019年にメジャーデビューを果たした。
2021年は故障気味に過ごしたが、2022年にブレイク。同年は24試合先発、130.1回を投げ防御率2.14、この年メジャートップのチームwRC+119を記録したベッツ、フリーマン、ターナー擁する超強力打線のすさまじい援護の下、驚異の16勝1敗でシーズンを終えた。
2023年は順調にシーズンをスタートしたが、8月末に離脱しトミージョン手術となった。実はゴンソリンはこの時チームの厳しいローテの台所事情を勘案して、靭帯が切れた状態で2か月間投球を続けたというガッツの持ち主でもある。
ゴンソリンは平均球速が92-95マイル(約148~152キロ)と速いわけではなく、打者を制圧することはできないが、大きく落ちるスプリットと早く曲がるスライダー、タイミングを外すカーブを上手くミックスさせながら打者を打ち取っていく。
先発として稼働する能力はあるため、手術からの再起となる今季は先発5、6番手として100イニング程度をこなす活躍が期待されるだろう。