【MLB】気になる岩隈・青木の去就。トレード期限1週間、マリナーズ苦戦で照準は来季に?
MLB全球団でもっともプレーオフから遠ざかっているシアトル・マリナーズは、今季も7月24日現在地区首位のレンジャーズに6.5差の3位と苦戦を強いられている。8月1日のウェーバーを経由しないトレードデッドラインを目前に控え、セイバー系サイト『ファングラフズ』は、もはや照準は来季に合わせるべきとし、一部ベテランの放出に言及している。
2016/07/26
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CS出場も厳しいマリナーズ
マリナーズのここまでの戦績(50勝48敗、勝率.510)は決して悪くはないが、逆転優勝は望み薄だとしている。レンジャーズとのゲーム差は決して小さくない。そして、レンジャーズの下には戦力的にマリナーズに優るアストロズも控えているからだ。
そして、この上位2球団はトレード期限までの最後の1週間で駆け込み補強に入る可能性が高い。したがって、マリナーズは彼ら以上の補強を断行しない限り、逆転は厳しい。
一方、ワイルドカード争いでも、ワイルドカードゲーム出場権を得られる2位のブルージェイズには4.5差と一見射程圏内だが、マリナーズとの間に3球団も居座っている。こちらも悲観的にならざるを得ないとしている。
そんなマリナーズに、記事ではこのフラッグディール期間に照準を来季に合わせた一部選手の放出、言い換えればオフの編成への流動性の確保を推奨している。
可能性の低い今季の逆転プレーオフ出場に懸けて、高額なベテラン選手をかき集めるのはリスクが大きい。また、現在のそれなりの戦力を勘案すると一気にスター級を切り売りするのも得策ではないからだ。
当記事では、岩隈を放出候補に挙げているが、契約に盛り込まれたトレード拒否権がネックだという。
In many ways, Iwakuma is an ideal candidate for trade. He was signed to a one-year deal with reasonable options in future years. He’s experienced and has pitched at a roughly average level this season. However, that option for next year is about to turn into a guarantee of $14 million in another handful of starts and Iwakuma has a no-trade clause.
色々な意味で岩隈は格好のトレード対象だ。契約は1年で来季以降のオプション契約も獲得する側にとって負担感のない金額だ。経験は豊富で今季もまずまずの結果を残している。しかし、あと5、6回先発させると1400万ドルの来季オプ決定のイニング数(162回)に達してしまう(現時点では127回)。そして彼はトレード拒否権を持っている。