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ドジャース・佐々木朗希はMLBで通用する…? メジャーで活躍の鍵を握る球種とは【コラム】

2025/04/03 NEW

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Getty Images



神妙な表情のドジャース、佐々木朗希

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 東京でのメジャー初登板では制球に苦しんだロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希。アメリカ本土での初登板となったデトロイト・タイガース戦でも思うような投球が出来なかった。苦しんでいる令和の怪物はMLB1年目をどのような成績で終えるのか。今回は、佐々木の初登板時の投球データを基に、今シーズンの課題について分析した。(文:Eli)

 

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 佐々木朗希のメジャーデビューは微妙な結果に終わった。速球は最速100.5マイル(約161.7キロ)を叩いていたが、コマンドが定まらず与四球5。全体でも3.0回56球を投げ1安打1失点という結果だった。最も期待外れだったのは空振りが奪えない点だ。
 
 前日に登板した山本由伸は5.0回72球を投げ空振りを11個奪った。SwgStr%(=空振り/球数)換算では15.2だ。一方で佐々木は56球で4つのみ、SwgStr%7.1と山本の半分以下だった。
 
 まだ2試合を終えた段階とはいえ、メジャー全体1位のトッププロスペクトとしては物足りない。今後佐々木はどのようなキャリアを描いていくのだろうか。次からは球種ごとに深く分析していく。
 

 

球速が頼りのフォーシーム

 
 現代のMLBで効果的とされるフォーシームの特徴はざっと大きく分けて次の2つだ。1つ目は球速だ。これは説明不要だろう。2つ目はリリースの特徴と球の変化量だ。
 
 リリース高が高くオーバースローの投手が伸びのあるフォーシームを投げてもそれほど効果は無い。打者は予期しやすいからだ。
 
 一方でリリースが低いスリークォーターやサイドスローの投手が伸びのあるフォーシームを投げると打者はこれを予期できないため効果的な球になりやすい。
 
 次に並べた投手は、下に行くにつれてリリース高は下がりサイドスローになっていくが、最もオーバースローのフレクセンとサイド気味のキンブレルを比べると、キンブレルは縦変化が少ないにも関わらずStuff+はフレクセンより遥かに良い値を示している。
 
 これはサイドスローから縦変化のあるフォーシームを投げるのは非常に難しいからだ。
フォーシームの特徴

 
 まとめると、オーバースロー(リリース高6.5以上、Arm Angle 45以上)は縦変化が多く必要。スリークォーター(リリース高5.0近辺、Arm Angle 30~40近辺)は縦変化が少なくても良いということだ。
 
 さて、以上2つの観点から佐々木朗希のフォーシームを見てみる。球速は97-98(156-158キロ)、最速100マイル(約161キロ)と非常に優秀と言って良いだろう。
 
 問題はリリースと縦変化だ。佐々木朗希のリリース高は6.0、Arm Angleは38程度とされており、オーバースロー寄りのスリークォーターと言って良い。
 
 このスタイルでは縦変化は15-16inchほど欲しいのだが、シカゴ・カブス戦での佐々木のフォーシームは平均14.24inchと足りない。
 
 その証拠に37球投じたフォーシームのうち、奪った空振りは1つだけ、打たれたヒットもフォーシームからだった。剛速球で打者を制圧していくイメージのある佐々木だが、メジャーではそのスタイルは通用しなさそうだ。

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