【MLB】イチロー、3000本安打は通過点にすぎず。「毎日先頭打者でプレーできれば、今でも200本打てる」
3000本安打を目前にするイチローだが、彼にとってその数字は通過点でしかないという。衰え知らずのレジェンドは今でも「200本打てる」と体の状態への自信を見せる。
2016/08/03
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ここ数年の不調は環境の変化が理由
一方で、日米の過熱するマイルストーン報道については、「メディアも外部の人たちもみんな、僕自身よりかなり大きく捉えていると思いますよ。他の人たちに対する意味のほうがはるかに深いのでしょう。マスコミの注目レベルと僕自身の中の感覚レベルとにはどのくらい深く大きなギャップがあるか、それに皆さんは気づいていないと思います。かなりの差がありますよ」とコメントしており、周囲との温度差は感じているようだ。
昨シーズンは打率.229、あらゆる成績で自己ワーストの数字に終わったが、今季の打率は.321。これは自身のメジャー通算打率.314を上回っている。またここまで222打席に立って三振はわずか19。そのうえ三振を上回る23四球を記録している。まさに全盛期並み、ある点では全盛期すら上回っているといえる今年のイチロー。本人もシーズンの安打記録を達成した2004年の再現こそ難しいとしながらも、あの頃と体の状態は変わらないと言う。
But if you were to tell me that I would hit leadoff and play every single day, I believe I could get 200 hits now. There is no reason that I can think of that tells me I couldn’t. There is nothing that would stop me from saying yes, I can do it.
「先頭打者で毎日プレーする、と今日言われれば、今でも200本ヒットを打てると信じています。できない原因はひとつも思い浮かびません。『はい、できます』と答えられない理由はありませんからね」
ここ2~3年の不調に関しては、体の状態よりもヤンキースに移籍してポジションプレイヤーではなくなったことや、初めてのナリーグといった環境の変化への調整に時間がかかったことが理由だとイチロー本人は分析している。
メジャーリーグの長い歴史を見ても42歳で200本を打てると語る選手、そしてファンにそれができそうだと期待させてくれる選手はそう多くない。”レジェンド”イチロー、まだ先の長い歩みの中では3000という大台すらも、通過点にすぎないのだろう。
出典:”Suzuki: ‘I want to keep playing until I’m 50’”@ESPN by Marly Rivera, July 29, 2016