【MLB】イチローに続く選手はいるのか? 浮かび上がる『偉大な選手』と『レジェンド』の違い
毎年着々と安打数を積み上げて、遂にMLB通算3000本に到達したイチロー。今後、これほどの安打製造機は現れるのだろうか。
2016/08/12
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「偉大な選手」と「レジェンド」の違い
現在も第一線で活躍するイチローに匹敵するチャレンジャーといえば、アルチューベただ一人だが、あと7年以上もイチローのような高いレベルで安打を量産し続けなければならない。すなわち、当然だが、その間ずっとほぼ完璧な健康状態を維持することも必要になってくる。
2014年以降のアルチューベの安打数を調べると、200本打つのにおよそ146試合必要としている。計算すると、一度でも肉離れなどの理由で故障者リスト入りするだけでイチロー相当の成績を収められなくなってしまう。イチローの場合、10年間、毎シーズン平均158.8試合に出場している。
現在、アルチューベは通算1000安打のマイルストーンを迎える所まで来ている。しかもイチローがアメリカに来た時より若い。よってイチローのようにアルチューベも3000本クラブに入会できる可能性が十分にある。
それでもスペクター氏は記事の最後をこう締めくくっている。
“But even having the best chance of anyone on the planet to get on Ichiro’s level for consistent excellence over a decade, it’s hard to like Altuve’s odds. That’s what separates the greats from the legends.”
「しかし優秀な成績を常に残せる可能性が世界で最も高いアルチューベにしても、イチロー相当のレベルで10年間、実際に結果を出し続けるかといえば難しいだろう。これこそ、『偉大な選手』と『レジェンド』の違いなのである」
出典:”Matching Ichiro? Only Jose Altuve has a chance, and don’t count on it” @Sporting News by Jesse Spector, August 8, 2016