【MLB】前田、岩隈は今季ボーナス獲得。契約更新もかかる青木は微妙な状況
今季MLBでプレーする日本人選手の大半は、シーズン中の活躍によってボーナス(出来高)が設定されている。
2016/08/09
Getty Images
ボーナスで積み上げた前田、青木は来季自動契約更新は?
前田健太(ドジャース)の年俸は300万ドルに過ぎないが、ボーナス(出来高)を含めると、2016年の総額はすでに615万ドルに達している。
まず、開幕ロースターに入ったことで、前田は15万ドルを得た。そして、15先発と20先発に達したところで各100万ドル(計200万ドル)、90イニング、100イニング、110イニング、120イニングを投げたところで25万ドルずつ(計100万ドル)を手に入れた。
現在のペースなら、前田は32~33先発、190イニング弱でシーズンを終える。その場合、25先発、30先発、32先発でそれぞれ150万ドルを得て、130イニング以降も10イニングごとに25万ドルがプラスされるので、これまでの分も含めたボーナスの合計は915万ドルとなる。190イニング(25万ドル)と200イニング(75万ドル)のボーナスを逃しても、年俸と合わせた総額は1215万ドルだ。
前田の他にも、条件をクリアすればボーナスをゲットできる日本人選手はいる。ただ、レッドソックスの田澤純一(年俸337万5000ドル)は70登板で2万5000ドルのボーナスなので、8月6日時点で残り30登板は難しい。田澤は最初の3カ月とも11試合ずつに投げたが、それでも70登板は微妙だった上、7月は肩を痛めてDLに入り、5登板しかできなかった。
マリナーズの青木宣親(年俸550万ドル)は、打席数によるボーナスが設定されている。400、425、450、475、500打席で各10万ドル、525、550、575、600打席で各25万ドル。その合計は150万ドルだ。さらに、青木にはボーナス以上に重要なことがある。480打席をクリアすると、相互オプションである2017年の年俸600万ドルが自動更新される。現時点で325打席の青木にとって、480打席はギリギリのラインだ。マリナーズのポストシーズン進出はやや苦しくなっており、望みが消えた場合は、青木の出場機会を減らして480打席未満にとどめることも考えられる。