【MLB】前田、岩隈は今季ボーナス獲得。契約更新もかかる青木は微妙な状況
今季MLBでプレーする日本人選手の大半は、シーズン中の活躍によってボーナス(出来高)が設定されている。
2016/08/09
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順調に投球イニングを重ねる岩隈
青木とチームメイトの岩隈久志(年俸1000万ドル)も少し似ていて、イニング(150、160、170、180、190)ごとに50万ドルのボーナスがつき、162イニングをクリアすると、2017年は年俸1400万ドルが保証される(162イニング未満の場合は1000万ドルの球団オプション)。岩隈は200イニングを超えるペースなので、このままなら計250万ドルのボーナスと2017年の年俸1400万ドルを両方とも得られる。ポストシーズン進出の可能性がついえて、イニングが多少調整されても、162イニング未満ということはないだろう。さらに、岩隈は2017年に162イニングを投げるか、2016~17年に計324イニングを投げると、2018年の年俸1500万ドルが保証される。
レンジャーズのダルビッシュ有(年俸1000万ドル)には2種類のボーナスがある。ロースター・ボーナスは、DLに入っていた期間が30日以内であれば80万ドルだが、31日目からは1日につき5228ドル75セントが減額される。ダルビッシュは5月27日までと、6月9日から7月15日にかけてDL入りしているので、このボーナスは半分以下に減っている。もう一方のアウォード・ボーナスも、オールスターゲーム選出(5万ドル)だけでなく、ゴールドグラブ(10万ドル)や、リーグMVPとサイ・ヤング賞のそれぞれに定められている、受賞(25万ドル)、投票2位(20万ドル)、3位(15万ドル)、4位(10万ドル)、5位(5万ドル)もまずあり得ない。
サイ・ヤング賞に関しては、今シーズンに受賞すれば、2013年の投票2位と合わせる形で2017年の契約(年俸1100万ドル)が選手オプションに変更されるので、今オフに契約を破棄してFAになれたが、やはり、こちらも望めない。ただ、アウォード・ボーナスのうち、リーグ優勝決定シリーズMVP(10万ドル)とワールドシリーズMVP(15万ドル)を手にする可能性はある。レンジャーズは現在、ポストシーズン進出に向けて地区首位を快走している。