イチローが「隠れ1位」!? 到達間近の「惜しい」NPB通算記録
現地7日にMLB通算3000本安打を達成したイチローは、将来、万が一NPBに復帰した場合、2つの記録の達成が期待される。
2016/08/28
4000打数に達すれば通算打率1位?
MLB通算3000本安打を達成し、MLB歴代27位のウェイド・ボッグスに1本差と迫る3009安打を積み上げているイチローだが、実は、NPBの通算記録において、2つのジャンルで「惜しい」状態になっている。
イチローのNPBでの打撃成績は、以下の通りだ。
951試合3619打数1278安打118本塁打529打点199盗塁 打率.353
さすがにものすごい数字が並んでいる。特に打率は驚異的だが、今のままではこの打率が公式ランキングに掲載されることはない。
NPBの公式サイトでは「4000打数以上」の選手の通算打率ランキングを掲示している。
本来、打率などの数字は「規定打席数」で区切るものだが、通算打率は「打数」でカウントしている。
イチローの「打席数」は4098だが、打数は381足りないのだ。
仮にNPBに復帰して、「4000打数」に到達し、その際、打率を.250しか残せなかったとしても、NPBの通算打率ランキングはこうなる。
1. イチロー 4000打数1373安打 .343
2. リー 4934打数1579安打 .320
3. 若松 勉 6808打数2173安打 .31918
4. 張本 勲 9666打数3085安打 .31915
5. ブーマー 4451打数1413安打 .317
イチローはダントツの1位なのだ。
もし、シーズンごとの打率であれば、規定打席に未到達だとしても規定打席との差分を足して打率1位になり、首位打者として認定される例外規定が設けられているが(NPBでは一軍ではいまだ適用例はないが、二軍ではある)、通算打率はそういう規定はない。
今のままならイチローは「隠れ1位」のまま、終わることになる。