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【MLB】ダルビッシュ、イチロー、前田……今季ポストシーズンの舞台へ立てる可能性がある日本人選手は?

2016年MLBはあと1カ月もすれば、ポストシーズンの幕が上がる。今季日本人選手の中で何人、この舞台に立てるだろうか。

2016/09/05

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ドジャースのエース離脱後、先発の柱となった前田

 2016年のレギュラーシーズンも、残すところあと1カ月となった。10月4日にアリーグ、5日にナリーグのワイルドカード・ゲームが行われ、約1カ月に及ぶポストシーズンの幕が上がる。
 
 過去2年とも、ポストシーズンに出場した日本人選手は1人ずつしかいなかった。2014年の青木宣親(当時カンザスシティ・ロイヤルズ/現シアトル・マリナーズ)はワールドシリーズまで進んだが、2015年の田中将大(ニューヨーク・ヤンキース)はワイルドカード・ゲームで敗れ、早々に姿を消した。今秋は、何人の日本人選手がポストシーズンの舞台に立てるだろうか。
 
 故障さえなければ、ダルビッシュ有(テキサス・レンジャーズ)のポストシーズン出場はまず間違いない。レンジャーズは地区首位を快走しており、9月3日の時点で2位のアストロズに10.5ゲーム差をつけている。
 
 ダルビッシュはトミー・ジョン手術明けながら、後半戦はローテーションを守って防御率3.05を記録し、コール・ハメルズとともに先発投手陣の柱となっている。順序はさておき、2人は地区シリーズ(ディビジョン・シリーズ)の第1、2戦に登板するはずだ。
 
 ダルビッシュほどではないが、前田健太(ロサンゼルス・ドジャース)もポストシーズンに出られる可能性は高い。ドジャースも地区首位にいて、2位のサンフランシスコ・ジャイアンツとは2.0ゲーム差、ワイルドカード3番手のメッツとは5.5ゲーム差がある。
 
 これは、エースのクレイトン・カーショウが6月下旬から離脱し、他にも先発投手陣に故障者が続出するなか、開幕から投げ続けてきた前田の働きが大きい。今週中に復帰するであろうカーショウの調子次第では、前田がポストシーズンの開幕投手を任され、地区シリーズの初戦かワイルドカード・ゲームに先発してもおかしくない。
 

田澤・上原のレッドソックスにも可能性

 ボストン・レッドソックスの上原浩治と田澤純一も、ポストシーズン出場の確率は前田と同じくらいか、ほんのわずかに劣る程度だ。レッドソックスはブルージェイズと同率の地区首位に立ち、ワイルドカード争いでは3番手のタイガースに3.0ゲーム差をつけている。
 
 ただ、田澤は7月22日にDLから戻ってきたものの、以降の防御率は6.75と冴えず、上原は7月20日からDLに入っている。なかでも、復帰目前の上原は、レッドソックスがポストシーズン進出を果たすためだけでなく、そこから先に進む上でも重要なファクターとなりそうだ。試合終盤をブラッド・ジーグラーからクレイグ・キンブレルにつなぐのと、ジーグラーの前後に上原が入るのでは、大きな違いが出てくる。

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