【MLB】上原浩治の復帰にファレル監督「リリーフ陣の層が厚くなる」。一方、リハビリ登板なしの懸念も
レッドソックスの上原は1カ月半ぶりに戦列復帰する。そのタイミングに関しては、自身の故障からの回復状況はもちろん、登録枠の事情も左右していたようだ。
2016/09/06
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マイナーでのリハビリ登板なしの理由
しかし、懸念点もなくはない。マイナーリーグのレギュラシーズンは基本的に9月の第1月曜日の「レイバーデイ(「労働者の日」で、祝日。今年は5日)」で終了してしまうため、実戦でのリハビリなしでの復帰となってしまうことだ。したがって、投球が可能な状態であるならばメジャーに復帰させざるを得ないという現実もあるのだ。
上原のこのタイミングでの復帰に関しては、地元紙『ボストン・ヘラルド』はややシニカルな論調だ。
Why activate Uehara a day before he’s ready? Well, it’s September, and with expanded rosters, the disabled list essentially becomes obsolete.
火曜日から登板なのに、なぜ上原をそれ以前に復帰させるのか?それは、9月になり、ロースター枠が(それまでの25人から40人に)拡大し、故障者リスト入りさせておくことが無意味になったからだ。
メジャーでは、DL入りした選手の復帰時期に関しては、当該箇所の回復やリハビリの進捗度のみならず、その球団の編成上の都合も考慮されることがある。
故障者の復帰は、その登録枠の穴を埋めていた選手の降格も意味するからだ。今回の上原のDL明けは、9月に入りマイナーでリハビリ登板することが物理的に不可能なことに加え、登録枠上の問題がなくなったことも作用してのことだというのだ。
6日のパドレス戦から、上原はどんな投球を見せてくれるだろうか。
出典 : “Koji rejoining Red Sox in San Diego” @ MLB.com Mark Chiarelli in Sep. 4th2016,
“Red Sox reliever Koji Uehara to be available Tuesday” @ Boston Herald by Evan Drellich in Sep. 4th 2016