“両虎”並び立たず!?デトロイト・タイガース「躍進イヤー」の阪神タイガース優勝確率は……【コラム】
2025/06/26
産経新聞社、Getty Images

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セ・リーグでは阪神タイガース、ア・リーグ中地区ではデトロイト・タイガースがそれぞれ首位を走っている。ただ、過去を振り返ると、両チームにはとあるジンクスが……。果たして90年近く続いているジンクスは、今年こそ終わりを迎えるのだろうか。(文・八木遊)
メジャーリーグはまもなくレギュラーシーズンの折り返し地点。今週から来週前半にかけて全チームがちょうど半分の81試合目を迎える。
30球団の中で50勝一番乗りを果たしたのは、ア・リーグ中地区に所属するデトロイト・タイガースだ。日本時間25日のオークランド・アスレチックス戦を11-4で快勝。今季成績を50勝30敗として、メジャー最高勝率の座を保っている。
チームの顔を務めるのは、28歳のタリク・スクバル。昨季ア・リーグのサイヤング賞に輝いた左腕は、今季もここまで16試合に登板し、9勝2敗、防御率2.29、125奪三振と文句なしの投球を続けている。
打つ方では、24歳のライリー・グリーンが打率.299、17本塁打、61打点でチーム三冠王の活躍。他にも25歳のスペンサー・トーケルソンや32歳のハビエル・バエスなど若手から中堅まで切れ目のない打線を形成している。
地区2位のクリーブランド・ガーディアンズには9.5ゲーム差をつけており、2014年以来、11年ぶりの地区優勝はもちろん、1984年以来のワールドシリーズ制覇も夢ではないだろう。
デトロイト・タイガースが躍進した年は……
虎の躍動は、アメリカだけに留まらない。
日本のプロ野球では、阪神タイガースが5月中旬から1か月以上にわたりセ・リーグ首位の座を保っている。打撃陣では近本光司や佐藤輝明、投手陣では村上頌樹、才木浩人などの活躍が目立っている。
交流戦は8勝10敗と負け越したものの、他のセ・リーグ5球団もそろって失速。2位の横浜DeNAベイスターズ、広島東洋カープに3.5ゲーム差をつけ、リーグ戦再開を迎える。
このまま2年ぶり7度目のリーグ優勝に突き進みたい阪神だが、実は本場のデトロイト・タイガースが躍進した年は優勝したことがない。
プロ野球が2リーグ制となった1940年以降、デトロイトは計12回、ポストシーズンに進出している。そのうち1945年は太平洋戦争の局面が悪化したため、プロ野球のリーグ戦が行われなかったが、その年を除く11回を見ても、阪神の最高順位は2位にとどまっている。
ただし、最後にデトロイトが地区優勝を果たした2014年は、阪神もリーグ2位からクライマックスシリーズを駆け上がり、日本シリーズに出場している。
一方で、阪神がリーグ優勝を果たした年のデトロイトの成績もすべて2位以下。同じ年に優勝を飾ったこともなければ、同年のワールドシリーズと日本シリーズに出場したこともない。
90年近く続くこのジンクスは、今年こそ終わりを迎えるのか。シーズン後半戦の両タイガースの戦いぶりに要注目だ。
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