【MLB】ドジャース前田、18打者連続アウトの快投で14勝目。日本人1年目最多勝利数更新と最多勝獲得の可能性も
ドジャースの前田は、8奪三振含む18打者連続アウト、7回途中1失点の好投。ザック・グレインキーとの因縁の対決を制し、14勝目をあげた。
2016/09/07
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指揮官も絶賛
現地5日、ドジャースの前田健太は本拠地ドジャースタジアムでのダイヤモンドバックス戦に登板。7回途中1失点8奪三振の好投で、昨年までのエース投手であるザック・グレインキーとのマッチアップを制し、14勝目をあげた。MLB公式サイト『MLB.com』は、この日の登板を「excellent night from Kenta Maeda(前田の素晴らしい夜)」と称賛している。
前田は初回、先頭のセグーラにヒットで出塁を許すも、続く2、3番打者を連続三振に打ち取り無失点。2回以降も相手打線に狙い球を絞らせず、3回までに5奪三振。一方相手先発グレインキーも3回までに1安打6奪三振と序盤は手に汗握る投手戦となった。
試合が動いたのは4回、ドジャースは主砲ゴンザレスの2ランで先制すると、続く5回には8番ピーダーソンの20号含む4本塁打で6得点。好投していた相手エースを一気に打ち崩した。前田もシングルヒットで出塁、相手エース攻略に貢献している。
味方の大量援護を受けた前田は、初回のセグーラのヒット以降、18打者連続アウトを奪う快投で6回までをわずか1安打零封。7回、相手5番ラムのタイムリーで1点を取られた時点で降板するも、6回1/3を被安打3、8奪三振1四球1失点と先発投手の役目を完遂。チームも10-2で快勝し、14勝目(8敗)をあげた。
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督も「彼は素晴らしいボールを投げていた」と、好投を見せた前田を絶賛している。
He was effective with his fastball tonight and locating it inside, outside. Kept those guys guessing and made his slider that much more effective. We tried to get through that seventh inning, but he gave us a great, great effort. Something we really needed.
「今晩、前田の速球は効果的で、インコース・アウトコース共に意図しているところに投げられていた。また速球が打者の意識から変化球を遠ざけ、彼のスライダーをより効果的にしていた。できれば7回まで投げ切って欲しかったが、それでも彼は本当に奮闘してくれたよ。今日のピッチングはまさに我々が望んでいたものだ」(ロバーツ監督)
この日の前田は、速球を中心に全球種が効果を発揮。全投球102球中67球がストライクと打者との対戦を非常に優位に進めていた。また4つの持ち球全てで三振を奪っており、8奪三振の球種の割合は、速球2、カーブ1、スライダー3、チェンジアップ2となっている。