【MLB】田中将大が高く評価される最大の理由。球団史上5人目の3年連続12勝以上より価値ある「負け数の少なさ」
ヤンキースの田中将大が5日のブルージェイズ戦で今季12勝目を挙げた。3年連続12勝以上はヤンキースの投手では史上5人目。さらに負けの少なさに注目したい。
2016/09/07
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プレーオフ進出を逃したとしても責められない
負けない男の面目躍如といったところか。ニューヨーク・ヤンキース・田中将大が5日のトロント・ブルージェイズ戦で自身5連勝となる12勝目(4敗)を挙げた。
初回に先頭から連続長短打を浴び、いきなり先制点を許した。その後も毎回安打を打たれながら、身上の粘りの投球でしのぐ展開。結果的に6回1/3を2失点で、チームは逆転勝ちを飾った。
これで今季は28試合に先発し、12勝4敗、防御率3.11。田中は登板後に自らのブログで「今日は全く良い投球ができず、精神的にもタフな試合になりました。悪かったところを修正して、次は良いピッチングができるようにまた調整していきます」と述べた。
自らは反省の弁が口を突いたが、ここ数試合の安定感から地元メディアは擁護的だ。『ニューアーク・スターレジャー紙』電子版は「ヤンキースはプレーオフを逃すかもしれないが、田中を責めることはできない」の見出しでエースの活躍を評価した。
「田中は最近6試合は5勝0敗、防御率2.08と安定感が抜群だ。プレーオフ進出へチームは厳しい状況だが、これは田中の過ちではない」
シーズン半ばに主力の大量放出に走るなど、過渡期を迎えたチームにおいて孤軍奮闘する姿を素直に評価。その上で「これで田中はデビューから3年連続で12勝以上。これはヤンキースの投手では史上5人目のことだ」と貢献度を伝えた。