【MLB】ヤンキースファンが田中へスタンディングオベーションした意味。「1人の野球選手として認められてうれしい」
5日、本拠地ヤンキースタジアムで12勝目を挙げた田中将大。チームの勝利に貢献する姿は、何よりも本拠地のファンが理解している。
2016/09/09
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勝利もたらし続けるエースを称えた
現地5日、地区首位のトロント・ブルージェイズ戦に先発し、6回1/3を2失点にまとめて12勝目(4敗)をマークした田中は試合後、“It wasn’t even a very good one.”(今日は全く良くなかった)と自身の投球を振り返った。
『Lohud.com』のチャド・ジェニングス記者は、この日の田中の投球に関してジラルディ監督のコメントを以下のように報じた。
“”He didn’t have his slider today early on,” manager Joe Girardi said. “And they figured it out that they had to go to the split more than they would have. But I thought after giving up the (first) run, getting hit pretty hard, he settled down and got some big outs.”
「立ち上がりは本来のスライダーではなかった。そしてバッテリーは、彼らの考え以上にスプリットを多投すべきと判断したんだ。初回に失点を許した後、田中は落ち着いてアウトを重ねてるように見えた」
味方の好守などに助けられた面もあったが、それでも7回先頭に四球を出し1死一塁で降板する際、本拠地のファンはスタンディングオベーションでエースを称えた。
スタンディングオベーションを受けた田中は、素直に喜びを口にした。
“As a baseball player, as a professional baseball player, it’s better to have attention because that means you’re doing a good job,” Tanaka said. “I think the first year, it was more like, who is this guy from Japan coming here? And how is he going to make it out there? I think there was a lot of curiosity and interest in that sense, but as a pitcher, you always want to do well, and that means you’re getting attention. So you want that attention because you want to do well.”
「1人の野球選手として、1人のプロ野球選手として、大勢からああいったふうに称えられたのは、よくやったと認めてもらえてることなのでうれしいですね。メジャー1年目はもっと注目されていたように思います。みんなが『誰だこの日本人は?』『どうやって討ちとるんだ?』といった目で見られていました。そういった意味でのお客さんの興味や関心はあったと思います。しかしまずは野球選手として、しっかりと役割を果たしたいです。そうすることがみんなからの注目にもつながりますから。つまり注目を浴びたいから、いい結果を残したいんです」
観衆の注目が彼にとっての大きなモチベーションになっていると、ジェニングス記者は記事内で指摘した。