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【MLB】的中率の高い計算式で見る、田中将大のサイ・ヤング賞受賞の可能性

米メディアでは、アリーグのサイ・ヤング賞の候補の一人として田中将大(ヤンキース)の名前があがっている。はたして、実際その可能性はどこまであるのだろうか。

2016/09/12

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ヤンキース、プレーオフ進出へ広がる可能性

 先発投手の他には、オリオールズでクローザーを務めるザック・ブリットンを候補に挙げる記事も見受けられる。確かに、今シーズンのブリットンは素晴らしく、40セーブを挙げて成功率100%と防御率0.64を記録している。とはいえ、リリーフ投手のサイ・ヤング賞受賞は、2003年のエリック・ガニエ(ドジャース)を最後に途絶える。ちなみに、タンゴの計算式(リリーバーは「勝利数」の代わりに「セーブ数の2/3」を他の2つに足す)では、ブリットンは57.0ポイントだ。
 
 田中がサイ・ヤング賞を手にするのは来シーズン以降にお預けになったとしても、ここからのピッチングは受賞以上に重要な意味を持つ。7月を終えた時点のヤンキースは勝率.500に過ぎず、ワイルドカード・レースでは2位まで5.5ゲーム差の6位にいたが、新人ゲーリー・サンチェスの台頭もあり、2位まで1.0ゲーム差の3位タイに迫っている。さらに浮上し、プレーオフに辿り着くために、エースである田中の働きは欠かせない。
 
 今後、田中は4先発とも同地区のチームと対戦する。レッドソックス(9月15日)、レイズ(21日)、ブルージェイズかレッドソックス(26日/27日)、オリオールズ(10月1日/2日)となる可能性が高い。今シーズン、田中はこの4チームに対していずれも防御率2.70未満。計10試合に投げ、自身は5勝1敗、チームは7勝3敗を記録している。

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