【MLB】ダルビッシュ有、米メディアの選ぶ「地区シリーズで重要なレンジャース5選手の1人」に
地元メディアから「地区シリーズで重要な選手」2位に選ばれたダルビッシュ有。ルーキーイヤー以来のポストシーズン登板となる右腕は、チームをシリーズ突破へ導くような活躍を見せられるか。
2016/10/06
2枚看板で臨むレンジャース
自身2度目となるポストシーズンでどのような投球を見せられるか、ダルビッシュ有のピッチングに注目が集まる。現地4日、レンジャースの地元テキサス州の地方紙『The Dallas Morning News』の電子版は、「チームがディビジョンシリーズを突破するにはこの5人の選手が最も重要」と題した記事を掲載。ダルビッシュは同記事の中で、2番目に選ばれている。
The Rangers have never had a 1-2 combination like Cole Hamels and Darvish. It is the single biggest key to their postseason drive. Darvish is a far different pitcher than he was in 2012 when he started the wild card game against Baltimore. He understands his fastball better. He attacks with it.
レンジャースがコール・ハメルズとダルビッシュのようなエースコンビを擁していたことはこれまで一度もなかった。これは今年のポストシーズンにおいて最も大きな鍵となる。ダルビッシュはもう2012年にオリオールズとのワイルドカードゲームに投げた時のようなピッチャーではない。(この4年間で)彼は自身の速球への理解を深め、それを活用して打者に対峙するようになっている。
ダルビッシュ入団以来、レンジャースは2012年と15年の2度ポストシーズンに進出しているが、これまでダルビッシュがポストシーズンで投げたのは1試合のみ。唯一の登板である2012年のワイルドカードゲームでは、わずか4球で先制を許すなど6回2/3を投げて3失点。先発投手の役割は果たしたものの、チームは1-5で敗戦、わずか1試合で10月の戦いは幕を下ろした。
記事にもあるようにメジャー1年目の当時と比べてダルビッシュの投球内容は格段に向上。今季と12年のスタッツを比較すると、奪三振率は1以上上昇している。12年は50%を下回っていた速球系の割合も、今季は60%近い数字となっている。
一昔前、レンジャースは打者天国であることからFAの先発投手たちに避けられ続けてきた。ノーラン・ライアンや、バレンタイン政権のエースだったチャーリー・ハフら好投手はいたものの、絶対的なダブルエースが揃ったことはなかった。共にワールドシリーズで敗れた10、11年も先発陣の層は厚かったものの、やはり他球団を圧倒するほどのコンビとまではいかなかった。
それだけにハメルズ、そしてダルビッシュという実力・実績共に十分な2枚看板を擁する今年はレンジャースにとって大きなチャンスとなる。