【MLB】自身6連勝中の田中将大が導く、ヤンキースの逆転プレーオフ。注目すべきは、奪三振率の向上
ニューヨーク・ヤンキースが、エース田中の調子と合わせたかのように首位レッドソックスを猛追している。絶望的とみられていたプレーオフ進出が現実味を帯びてきたのだ。
2016/09/13
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田中の連勝スタートとともにチームも急浮上
地元ニューヨークメディアも、完全にエースと認めたようだ。ヤンキース・田中将大が10日のレイズ戦で今季13勝目を挙げ、チームを7連勝に導いた。田中の調子に呼応するようにチームも上り調子。一時は絶望的と見られていたプレーオフ進出へ手の届くところまで息を吹き返した。
『NJ.com』では「田中は今季、真のエースとなった。これほど安定した投球をみせた先発投手はいない」。『ニューヨーク・ポスト』紙は「右肘の手術明けに懐疑的な見方も多かった。支配的な投球で答えを示した」と伝えた。
これで田中自身は6連勝。8月2日のメッツ戦を最後に、1カ月以上も負けていない。その間7試合に先発し、チームも全勝と貢献度は絶大だ。
田中が前回黒星を喫した8月2日時点で、ヤンキースは53勝53敗。地区首位とは7.5ゲーム差を付けられていた。田中が13勝目を挙げた9月10日で、チームは76勝65敗。首位のレッドソックスとは3ゲーム差に接近。田中が勝ち続けているこの間、チームも23勝12敗と快進撃を演じた。
その間、7試合に登板して6勝0敗、防御率1.94。そして以前に比べて目立つのが奪三振数の増加だ。46回1/3を投げて、48奪三振。10日の試合では昨年9月8日のオリオールズ戦以来、ほぼ1年ぶりとなる2ケタの10三振を奪った。