【MLB】レッドソックスの8回に必要なリリーバーは? ファレル監督は「上原の起用」を明言
現在アリーグ東地区の首位を走るボストン・レッドソックスだが、これからは同地区のライバルとの対戦が続く。今シーズンのレッドソックスの課題は特に不安定なリリーフ陣だ。そんな中、ファレル監督は復帰した上原を8回で起用することを明言している。
2016/09/14
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レッドソックスはこれからが正念場
13日現在、混戦極めるアリーグ東地区で首位を走るボストン・レッドソックス。前カードではライバル、トロント・ブルージェイズに勝ち越して首位をキープした。
しかしここから先、レッドソックスはレギュラーシーズンの残り全試合、同地区のチームと対戦する。しかも優勝争いのライバルであるブルージェイズ、ボルチモア・オリオールズ、ニューヨーク・ヤンキースとの対決がほとんどだ。
現在首位とはいえ、直接対決の結果次第で陥落の可能性はある。
メジャー屈指の強力打線を備えるチームにおいてシーズン当初からの悩みが投手陣だ。チーム打率とチーム総得点がメジャー30球団で1位なのに対し、チーム防御率は11日試合終了時点で13位。
なかでも中継ぎ陣の防御率は4点台の投手が3人(上原浩治、田澤純一、マット・バーンズ)おり、中継ぎ陣で一番いい防御率をマークしているのは、シーズン途中に加入したブラッド・ジーグラーの2.37だ。抑えのキンブレルは確立されているものの、特にシーズンのこの時期になって8回を任せる投手が課題だった。
開幕後しばらくは上原が任されていたが、成績不振や故障で離脱したこともあり、8回のポジションは流動的となっていた。
そんな中、米メディア『masslive.com』のクリストファー・スミス記者は「レッドソックスの8回に必要なリリーバーは上原か」と題し、課題となっている8回を誰に任せるべきかを考察している。
まずファレル監督は上原不在の期間、右打者に対して、サブマリンのジーグラーを起用しようと試みてきた。レッドソックス移籍前、主にその役割を果たしてきたからだ。
しかしベテランの復帰によって、指揮官は「8回の役割を果たすのは上原になる」と明言した。
“Based on the way we started the season and with Koji’s return, he would be the guy,” Farrell said about 41-year-old Koji Uehara. “Where you don’t really play into left/right.”
今シーズンの開幕時や、上原が戻ってきた時のことを考えると8回は上原だ。彼はジーグラーに比べて相手打者の左右はあまり関係ない。
故障明けの最初の登板となったパドレス戦では、1イニングを完璧に抑え、三振を2つ奪った。13球投げたうちの11球がストライクだった。