【MLB】イチロー、選球眼が戻り成績が大幅に改善した2016年。来季もマーリンズの重要な戦力に
今季のイチローの成績は、連続200本安打が途切れた2011年以降ではベストとなりそうだ。球団は選択権を持つ来季の契約を行使するのは確実で、43歳で迎える2017年も大きな戦力になるだろう。
2016/09/20
Getty Images
2011年以降では最高の成績に
9月18日のフィリーズ戦で2打数無安打に終わったマーリンズのイチローは、これで12打席連続ノーヒットとなり、打率は.295に下がった。それでも、今季のイチローは42歳にしてかつての輝きを思い起こさせる健闘ぶりだった。『SBネーション』では、彼の多くの打撃指標がマリナーズでの全盛期並みの数値であることを紹介し、来季も大いに期待できると述べている。
マーリンズ初年度の2015年、イチローはレギュラー外野手の相次ぐ故障や不振で予想外に多い438打席もの出場機会を得ながら、成績は失望させるものだった。今や打撃の3要素とも言える打率、出塁率、長打率(この3つは/で区切って表示するため「スラッシュライン」と呼ばれる)は、.229/.282/.279で、wRC+(「RC」こと得点創造が平均値と比べて、どのレベルかを示す。100が平均値)は55と、彼のキャリアでワーストのシーズンだったことを記事では紹介している。
2016年、開幕時点ではイチローの位置付けは第4の外野手だった。しかし、マーリンズの外野陣に故障が頻発したため、42歳のイチローはまたしても少なからずスタメン出場の機会を得ることになった。しかし、2015年とは異なり、彼はファンを失望させはしなかったのは言うまでもない。
現地9月16日に掲載された記事では、13日時点の数値を紹介している。340打席でスラッシュラインは前年を大幅に上回る.304/.371/.396でwRC+も110だ。これらは、連続200本安打が途切れた2011年以降ではベストの数値だ。