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【MLB】力勝負もコントロールミスに泣いたダルビッシュ。手術後、球威アップの代償

ブルージェイズとの地区シリーズ第2戦に先発したダルビッシュ有は、日米プロ13年目で初となる1試合4本塁打を浴び、負け投手となった。

2016/10/10

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4つのホームランはどれも失投

 当然、ブルージェイズ打線もこのあたりは分析済み。「彼が素晴らしい投手なのはよく分かっている。ただ2ボール0ストライクから、直球が来たからね。いいスイングで捉えられた」というトロウィツキーのコメントからも対策が感じ取れる。

 トミー・ジョン手術を受けた一部の投手にも見られるが、ダルビッシュも明らかに手術前より球威が増した。その直球が軸となり、奪三振率11.84は、キャリア通算の11.32を上回った。だが力勝負は、ささいなコントロールミスでも命取りとなる危険を伴う。

 普段から速球系にはめっぽう強く、ポストシーズンでギアも一段階上げているブルージェイズ打線などはその典型だった。

 ジェフ・バニスター監督は「4つのホームランは、4つとも失投だった。トロウィツキーにはもっと低くいかなければ。他の3人はコースが逆だった。それ以外は、ユウは素晴らしい投球だった」と述懐した。言葉通り5失点は全て本塁打によるもの。それ以外に打たれた安打はわずか1本だった。

 ダルビッシュの冒頭の言葉通り、相手が狙っているのを分かった上で、その狙っている直球を投げ込んだ。そこを打ち砕かれた。エース左腕のコール・ハメルズに続き2枚看板での手痛い連敗。頂上決戦での力勝負の代償はあまりにも大きかった。

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