【MLB】レッドソックス上原復帰がもたらすブルペンの効果。「8回、上原に電話をかけられるなら監督生活は楽に」
9月に復帰を果たしたレッドソックスの上原浩治。復帰後絶好調の上原が8回を担うことで、ブルペン陣の役割が明確に。地区優勝争いにおいて救援陣はレッドソックスの大きな武器となっている。
2016/09/21
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短期決戦においてブルペンの安定は不可欠
シーズン前には今季のレッドソックスの一番の武器になると考えられていたブルペン陣。しかし上原、田澤の不調に加え、守護神キンブレルも7月に約1カ月の離脱と期待されていた投手がことごとく誤算。7月序盤にジーグラーを緊急補強するも、火の車状態は変わらずチームの弱点となっていた。
8月にキンブレルが復帰後も8回は相手の打順に合わせて、ジーグラーやその他のリリーバーから相性の良い投手をつぎ込む状態が続いていたが、これが上原復帰で大きく変わる。上原がセットアップ役を担うことで、8-9回は上原―キンブレルのリレーで盤石。これまでクローザーやセットアッパーを任されていた右サイドハンドのジーグラーをピンチの場面での右殺しに専念させることができるようになった。
上原復帰の効果は数字にも大きく表れており、レッドソックスの主要リリーフ投手7人(キンブレル、上原、田澤、ジーグラー、バーンズ、ロス、ケリー)の成績を見ると、9月は7人で合計32回1/3を投げて自責点は0。昨年度チャンピオンのロイヤルズを見ればわかるように安定したブルペンは、シーズンはもちろん短期決戦においては最大の武器となる。
A manager whose life will be much easier if he can keep calling on Uehara in the eighth inning.
8回に上原に電話をかけることができるならば監督生活は非常に楽なものになるだろう。
ビッグ・パピの4つ目のリングのために。一丸となるチームにとって上原の復帰は大きな意味を持っている。
出典:Eighth wonder: Koji Uehara’s success an October key for Red Sox by Scott Lauber in ESPN on Sep.18 2016