【MLB】ヤ軍プレーオフ進出消滅時点で、田中の今季登板はなし? 防御率タイトル争いにも影響
ヤンキース・田中将大が次回予定していた先発を回避した。チームはプレーオフ進出へまさに瀬戸際。このタイミングでの離脱は痛い。また今後のチーム状況によっては田中が今季登板しない可能性もある。
2016/09/24
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チームは終戦の時が近づきつつある
ここから先は微妙な駆け引きも加わってきそうだ。ヤンキース・田中将大が次回予定していた26日のブルージェイズ戦の先発を回避することが発表された。22日のレイズ戦の前に、ジョー・ジラルディ監督が明らかにした。
回避理由は右前腕部の張り。14勝目を挙げながら、1イニング4本塁打を浴びた21日のレイズ戦後に患部に違和感を覚え、一夜明けてMRI検査を受けたという。
同監督は「本当に深刻には受け止めないでほしいんだ」と大事を取っての処置だと主張。「slight(軽微な)」という言葉を3度も連呼し、「軽い張り」であることを強調した。
「最近では”前腕”と聞くと、誰もが勝手に”靭帯”を思い浮かべてしまう。でも今回は靭帯じゃないんだ。もっと手首に近い下がった箇所だ」と憶測報道の予防に躍起となっていた。
今後については「5日間はボールを握らない。その後、早い段階で準備ができるといいね」と説明し、あくまで今季中の登板を目指していくという。
レギュラーシーズンは10月2日までで、本来なら田中の登板はあと2回と見られていた。今季最終カードとなる9月30日からのニューヨークでのオリオールズ3連戦での登板に照準を合わせ、調整を進める。
ワイルドカード争いで劣勢に立つチームには、弱り目に祟り目のエースの離脱。田中本人も米メディアの取材に「本当に悔しいです。チームにとって本当に大事な時期。その時期に登板を飛ばすことになって残念です」と答えた。そして登板回避発表後のレイズ戦にヤンキースは敗れ、プレーオフ進出の権利が得られるワイルドカード2位のタイガースとは3ゲーム差に後退。終戦の時が近付いてきている。