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【MLB】前田健太がツーシーム、カーブを多投した理由。球種構成の変化に見る適応力の高さ

セイバー系サイトの『ファングラフズ』は、日米での球種構成の変化を例に前田健太の新しい環境やプレースタイルへの適応能力を紹介している。

2016/09/27

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フォーシームが減った今季の前田

 現地時間9月25日、ドジャースは4年連続となる地区優勝を決めた。今季のドジャースは先発投手に故障者が続出したが、その中できっちりローテーションを守り続けた前田健太は大きく貢献したと言えるだろう。

 初年度からの大活躍の要因としては、故障なく健康体で過ごせたことが一番だが、NPBとは異なる環境やプレーヤースタイルにうまく適応してきたことも見逃せない。セイバー系サイトの総本山とも言える『ファングラフズ』は、イノ・サリス記者による「前田健太の過去、そして現在」というコラムで、球種構成の変化を例に彼の適応能力の高さを紹介している。

 そこでは、「日本時代は、フォーシーム&スライダーの投手だったが、アメリカではフォーシームが減り、ツーシームが増え、スライダーの代わりにカーブを多用している」ことが、日米での球種構成データを引用しながら分析している。

 フォーシームからツーシームへの移行は、ボールの違いに対応したものだそうだ。

“Seams are higher,” Maeda himself told me this past June. “More movement on the two-seamer and the break on my changeup is a little bit more than it was in Japan.”
縫い目が(アメリカのボールのほうが)高いんですよ。前田は6月に私に直接こう言ってくれた。「ツーシームの変化やチェンジアップの落差は、日本で投げていた頃よりやや大きいですね」

 要するに、より威力が大きいと思われる球種の頻度が増しているということだ。

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