【MLB】日本人選手の去就は? 残留確定の岩隈とイチロー、他FA選手は不透明。ダルビッシュ、田中は来季オフ市場の目玉に
メジャーリーグはレギュラーシーズンが2日に終了。来季の日本人メジャーリーガーの去就はいかに?
2016/10/05
Getty Images
田中とダルビッシュは来季オフが注目
メジャーリーグはレギュラーシーズンが2日に幕を下ろした。ポストシーズンは最長1カ月続くが、本格的なストーブリーグを迎える前に来季の日本人メジャーリーガーの去就について占いたい。
今季メジャーリーグでプレーした9選手中、所属球団との複数年契約が残るのは3人。ヤンキース・田中将大、レンジャーズ・ダルビッシュ、ドジャース・前田健太だ。
田中は7年契約の3年目を終えた。契約は20年シーズン終了まで残るが、実は来季終了後に自らの意思で契約破棄しFAとなれるオプトアウトの条項を有している。ダルビッシュは6年契約の5年目が終了。来季17年シーズン終了後にFAとなる。両右腕がそろってFAとなれば、市場の目玉となるのは確実だ。
前田は日本選手歴代最長の8年契約の1年目。当面の間、契約に関しての話題があがることはない。
残る6選手中、残留が決定的なのはマリナーズ・岩隈久志とマーリンズ・イチローの2人。
岩隈は今季、規定投球回にあたる162イニング登板を果たせば来季契約が自動延長されるベスティングオプションを有していた。今季は最終的に199イニングに登板。正式発表はまだだが、17年シーズンは年俸1400万ドル(約14億円)で契約延長されることが確実視されている。
条項を紐解くと、18年シーズンの契約についてもベスティングオプションがある。16、17年の2シーズンで合計324イニングを投げれば、18年シーズンは年俸1500万ドル(約15億円)で契約延長される。すなわち来季125イニング投げれば、18年シーズンも保証される。岩隈は当初中継ぎ起用だった12年に125回1/3、故障で1カ月半離脱した14年が129回2/3だったが、過去5シーズンとも125イニングはクリアしている。よほどの大事がない限り18年シーズン終了まではマリナーズの一員としてプレーするだろう。
イチローも、球団側が持つ来季年俸200万ドル(約2億円)でのオプションを行使されることが有力。メジャーリーグ公式サイトは2日付で「今週中にはオプションが行使され、発表される見込み」と伝えた。「第4の外野手」という立場は変わらないが、貴重なベテランとして若いチームを支える。