【ド軍番米国人記者の眼】前田健太、家族とともにメジャーに適用した1年目
MLB移籍1年目で、チームの先発の柱として16勝をあげた前田健太。いよいよポストシーズンに突入する。
2016/10/10
Getty Images
11日、地区シリーズ第3戦に登板
ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、前田健太が彼の人生において、記念すべき試合となるだろう大一番の数日前、メディアに釘を刺した。それにより、皮肉にも我々は、何カ月も記事にしてこなかった、あることを思い出すことになった。
「前田がメジャーに慣れたかどうか、遠征や米国での暮らし方、家族は大丈夫なのか、中5日に対する調整方法など、試合に直接関係のない話題はご遠慮いただきたい」
前田のメジャー移籍に伴い、家族も米国へ渡ってきた。
3歳になる彼の娘も当然、海を渡って新たな環境に身を置くことになったのだ。ロサンゼルスのメディアはこれまで、家族の環境の変化などについての記事をほとんど報じてこなかった。これが前田のピッチングにも良い影響を与えたと思いたい。正直なところ、このような内容は、我々が憶測を働かせる話題とならなかったのだ。ましてや、わざわざプライベートを覗き見して、前田を陥れようなんて、誰も思ってこなかった。
その理由は、もちろん、前田自身がここまでに16勝を挙げ、防御率3.48という素晴らしい成績を残し、先発数・投球イニング数でチームトップを走っているからこそだろう。調子が良い選手にわざわざ「調子はどうですか?」と聞く必要は無い。
念のために伝えておくと、前田曰く、彼の家族も米国生活に慣れているそうだ。通訳を通じて、前田は次のようにコメントしている。
「ロスでの生活は非常に良いものだと思います」