【ド軍番米国人記者の眼】前田健太、家族とともにメジャーに適用した1年目
MLB移籍1年目で、チームの先発の柱として16勝をあげた前田健太。いよいよポストシーズンに突入する。
2016/10/10
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ロサンゼルスの街や環境も移籍時に考慮
ドジャースはナリーグ西地区のタイトルを勝ち取り、前田は10日月曜(日本時間11日)、本拠地にて最初のポストシーズン先発をつとめる。
些細な変化が大きな影響を及ぼすこともあるが、前田によると、ロサンゼルスでは食べ慣れた日本食を探すのにも困らないし、娘のために良い幼稚園を見つけることもできたという。3歳になる長女の英語は、ぐんぐん上達しているそうだ。
「娘の英語は、僕より上手いです」と前田が笑う。
また、彼はつい最近、家族でディズニーランドを訪れるべく、ロサンゼルスから車で1時間ほどのアナハイムに出かけたと語っていた。ディズニーランドと言えば、地元では不人気で有名でもあるテーマパークだ。こちらでは、アトラクションに乗るまでに1時間以上並ばなければならない点に不満を漏らす客も多いのだが、前田には何も気にならなかったという。
「日本のディズニーランドにしょっちゅう通っていました。東京では2、3時間並ぶのも当たり前です。待ち時間が1時間で済むなんて、いいじゃないですか」
ポストシーズンに突入した現在、チームは試合の中日にも移動や翌日の試合に向けての調整が見込まれるため、前田の家族サービスもしばらくお預けとなりそうだが、家族も気にならないはずだ。
そして、来シーズンが始まれば、前田は喜んでチームに戻ってきたいと語っている。8年という長期の契約を結ぶ際には、チーム事情だけでなく、チームのある街が、1年の半分を過ごす家族にとっても快適であるかどうかも、大きく影響する。
「もちろん、家族の環境は考慮にいれました」と前田は語る。
「8年契約となると、娘はこちらで小学校にも長く通わなければならない。僕だけの判断ではなかったです」
公私ともに充実した日々を送る前田。家族の応援を背負い、ポストシーズンの活躍も期待できそうだ。