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【MLB】「タイトル取れれば」田中将大、悔やまれるラスト2試合。エースの価値は体調次第と再確認

田中将大は、防御率のタイトルこそ逃したが勝利や投球回で自己ベストを記録。地元紙は「成長」と高く評価した。しかし、K/BBは過去2年のほうが優れており、田中の価値は体調にかかっていると言えそうだ。

2016/10/04

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地元紙”成長”と評価

 2016年MLBレギュラーシーズンが終了した。夏場に主力級を数多く放出するも若手の台頭で健闘していたヤンキースは、田中将大が登板予定を回避した161試合目でポストシーズンの可能性が正式に消滅した。

 田中は右腕の疲労感のため、これで登板を2試合連続で見送り今季を終えたことになる。その結果、エースとしての区切りである200回にはわずかアウトひとつ及ばなかったが、地元紙『ニューヨーク・デイリーニューズ』は「進歩を見せた」と高く評価している。

 また、登板を見送る前にはリーグトップだった防御率も、最終的にはライバルに抜かれてしまい、初のタイトル獲得もならなかった。

 9月30日時点で、田中は防御率3.07でブルージェイズのアーロン・サンチェス(3.06)を僅差で追う立場だったが、10月1日のオリオールズ戦を前回の登板予定同様にスキップした。そして、公式戦最終日となる10月2日には、サンチェスが7回途中までノーヒッターの快投を見せ、チームのプレーオフ進出のみならず、防御率を3.00まで下げ自身のタイトル獲得も決めたのだ。

 また、この日はタイガースのジャスティン・バーランダーも最終日の登板でブレーブスに敗れたものの、7回1失点の好投で登板前に3.10だった防御率を3.04とし、田中を上回った。

 結局、今季の田中は200イニング、防御率のタイトル、チームのポストシーズンの夢全てをもう一歩で逃している。同紙はこのことに関する田中の通訳を通じたコメントを引用している。

“I’d rather have been able to go out there the last two outings and just give my best and be able to come up with something and then get that title,”
「できれば、あと2試合投げベストを尽くしたかったですね。その結果として、タイトルが取れればそれにこしたことはなかったです」

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