第4の外野手としてオススメ? ヤンキースに青木獲得を提言する3つの理由【豊浦彰太郎のMLB on the Web】
すでに外野のレギュラー3人+控えの一番手を確保済のヤンキースにも、青木を獲得すべき理由がある。逆の見方をすれば、青木が狙うべきは外野手編成に出遅れたか、レギュラーに不安が残る球団だ。
2014/12/25
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青木に対して、レギュラーの座を用意して獲得に乗り出す球団は少ない?
3.Not be an Oriole:
(同地区のライバルである)オリオールズに行かせるべきではない
Why take the chance of letting a somewhat fallen opponent build back up? Aoki is projected to only cost about $7-8 million a year for two to three years, so inking him couldn’t hurt anything that much if it failed.
ライバル(のオリオールズ)が(本塁打王のネルソン・クルーズやニック・マーケキスの移籍で)手薄になっている外野陣を強化するのを防ぐ機会をなぜ見逃すのか。青木の獲得に必要なのは年俸700~800万ドルでの2~3年契約だと言われている。この程度の出費で済むなら、失敗に終わっても大した痛手ではない。
ここまで読まれてお気付きだろう。ニーマス記者は、第4の外野手として青木を推しているのだ。
青木は好打者だが、長打力がないことと守備に不安が伴うことにより、最初からレギュラーの座を用意して獲得に乗り出す球団は少ないのが現実だ。
ストーブリーグ後半戦に入っても移籍先が決まらない要因はここにある(これはイチローも同様だ)。一方で、第4の外野手と考えれば必要にして十分以上だ。
したがって、青木サイドからすれば、まず狙うべきは前評判の高い外野手の獲得に出遅れ、ポジションが埋まらない球団(例えばオリオールズ)であり、次は控えが前提だがレギュラー陣は体調の懸念などで磐石でなく、シーズンが始まれば故障者の発生によりそれなりの出場機会が期待できる球団(例えばヤンキース)だろう。
あくまで優先すべきは前者であり、このタイプの候補球団はストーブリーグ終盤まで顕在化しない。
逆に言えば、もはやその終盤戦に近づきつつあるからこそ、青木の名前が紙面を賑わすようになったとも言えるだろう。
出典:”Should the Yankees make a run at Nori Aoki for the outfield?”@ SB nation by Jack Niemuth in Dec. 23, 2014