【MLB】田中将大、チームMVP級の活躍も米メディア「いまだ右ひじの不安拭えず、先発投手が必要」
MLB移籍3年目にして、初の投球規定回数に到達。成績面でもヤンキースのエースであることを証明した。
2016/10/06
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後半戦ヤンキース快進撃の立役者
今シーズンのニューヨーク・ヤンキースは4月で大きくつまずき、首位から大きく後れをとる苦しいスタート。7月末にはチーム解体に着手し、目先の勝利を諦めたかのように見えた。しかし後半戦に入ると若手選手が台頭。8月を17勝11敗と一気に盛り返した。結果的にプレーオフ進出は逃したが、最後までワイルドカード争いを繰り広げる展開となった。
エースの田中将大も、自己最多の31試合199イニングに登板。最後の2試合を右前腕の張りで登板回避したものの、14勝4敗で防御率3.07、165奪三振と堂々たる成績を残し、ヤンキースでの3年目のシーズンを終えた。
そんな田中の活躍を、現地メディアは高く評価している。『Bleacher Report』のジョエル・リーター記者は、Selecting Every MLB Team’s 2016 Regular-Season MVP(2016年MLB全チームのレギュラーシーズンでのチームMVPを決定)という記事の中で、田中将大はチームMVPの価値があると報じている。
同記者は、He’s been especially good since the All-Star break, going 8-2 with a 2.83 ERA and 1.028 WHIP(田中はオールスター後、8勝2敗 防御率2.83 WHIP1.028と特に良かった)と報じ、後半戦の快進撃の立役者の1人であると評価している。
また同様にCBSスポーツのデイン・ペリー記者も、ヤンキース内のサイ・ヤング賞は田中将大であるとし、下記のように報じている。
He’s one out shy of 200 innings, and over that span he’s logged an ERA of 3.07 with 165 strikeouts against just 36 walks.
田中は200イニング達成まであと1アウトであった。そして防御率3.07、165奪三振を記録しながら四球はたった36個だ。