【MLB】イチロー、通算2500試合出場もワールドシリーズ未経験は現役最多。マーリンズ来季の可能性は?
イチローは、来季もマーリンズでプレーすることが発表された。マーリンズがポストシーズンに進むには、何よりも投手陣の再建が必要だ。
2016/10/11
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メジャー17年目のシーズンへ
来シーズンも、イチローはマーリンズの選手としてプレーする。10月5日、マーリンズは年俸200万ドルの球団オプションを行使することを発表した。
イチローにとって、来シーズンはメジャー17年目、マーリンズでは3年目となる。レギュラーシーズンの出場2500試合は、ワールドシリーズに出場したことのない現役選手では最も多く、2位のエイドリアン・ゴンザレス(ドジャース)とは696試合の開きがある。ゴンザレスが今年のワールドシリーズに出場すれば、2位との差はさらに広がる。
これまで、イチローはポストシーズンに2度出場した。2001年と2012年のどちらも、リーグ優勝決定シリーズで敗れ、ワールドシリーズには進めなかった。一方、マーリンズのポストシーズン進出も2度(1997年と2003年)だが、こちらはいずれもワイルドカードからワールドチャンピオンまで登り詰めた。
今シーズンのマーリンズは、最終的には負け越したものの、ポストシーズンに手が届きそうなところまで迫った。8月15日の時点では、カージナルスと並んでワイルドカードの2番手にいた。来シーズンはそこから一歩上がり、ポストシーズンに辿り着けるのだろうか。
野手陣のレギュラーは、今シーズンとほぼ変わらない。唯一、三塁手のマーティン・プラドは今オフにFAの予定だったが、9月下旬に3年4000万ドルの延長契約を交わした。ベテランのプラドは安定した働きが見込め、20代の他7人のうち、レフトのクリスチャン・イェリッチ、センターのマーセル・オズーナ、捕手のJ.T.リアルミュートは、今シーズンにステップアップを果たした。
遊撃手のアデイニー・エチャバリアは打力が低く、一塁手のジャスティン・ボーアは左投手に弱いが、主砲にはライトのジャンカルロ・スタントンがいて、リードオフは二塁手のディー・ゴードンが務める。全体としては悪くないラインナップだ。2シーズン続けて怪我に見舞われたスタントンが健康に過ごせば、イチローの出場機会は減る一方、打線の得点力は今シーズンより増す。