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【MLB】「歴史を作り続けていく」イチロー、来季到達が見込まれるマイルストーン

2016年シーズンはMLB通算3000本安打含むいくつもの大記録を達成したマーリンズのイチロー。来季は球団最年長出場記録やアジア人打点記録更新の期待がかかる。

2016/10/13

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来季公式戦初出場とともに球団記録更新

 達成が確実視されているのが、最年長試合出場の球団記録。現在マーリンズの最年長出場記録は、2002年9月29日にティム・レインズが記録した43歳19日となっている。イチローは今年10月22日の誕生日に43歳を迎える。シーズン開幕時には、43歳を約半年上回る計算となるため、来シーズンの初出場と共に記録達成となる。

 現記録保持者のレインズはメジャー5位の通算808盗塁を誇る快足選手。長く在籍したエクスポズ(現ナショナルズ)では永久欠番にもなっている。マーリンズのユニフォームを着たのは、現役最終年の02年のみで98試合に出場し打率.191、盗塁0。

 ちなみにメジャー最高齢での出場は1965年サチェル・ペイジの59歳、野手での最高齢での出場(1打席限りの復帰などを除く)は、ロッテでもプレーしたフリオ・フランコが2007年に記録した49歳、投手による最年長勝利記録も49歳(2012年のジェイミー・モイヤー)となっている。イチローが自身の目標である「50歳まで現役」を実現できれば抜ける数字だがはたしてどうなるか。

 もう一つ、松井秀喜と760打点で並んでいるアジア人選手打点記録も、来季中の更新がほぼ確実な記録としてあげられている。

Driving in runs has never been a strength of his, and batting primarily from the leadoff spot throughout his career only made it more difficult to pad that total. Catching Matsui is a testament to his amazing durability.
走者を迎え入れることがイチローの強みだったことはない。その上キャリアを通じて主にリードオフを打ってきたことは、通算での打点数を伸ばすことをより難しいものにしてきた。そうした中で、松井を捉えたことは、イチローの驚くべき耐久性を表している。
 
 メジャー時代、5番打者としての出場が最も多かった松井に対し、イチローは記事にもあるように1番打者としての出場がメイン。また松井の前をデイモンやジーターら優れたテーブルセッターが打っていたのに対し、イチローの前を打つのは貧打マリナーズの下位打線、得点圏に走者を置いて迎える打席自体が少なかった。そうした悪条件の中、松井の記録に追いついたのは、16年連続で140試合に出場してきたイチローのたゆまぬ努力あってのものだ。

 記事ではイチローが今後2年間で達成を見込まれる記録として40代での最多出場記録(現在のトップはピート・ローズの728試合)や、「彼の手には負えないもの」として、ワールドシリーズ未出場の選手による出場試合数の6位につけていること(1位はラファエル・パルメイロの2831試合)も紹介されている。

出典:More major milestones ahead for Ichiro Suzuki by Ely Sussman in FISH STRIPES on Oct.9 2016

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