「ショートではなくセカンドで」虎の鉄人は意外にも低評価?アメリカが報じる鳥谷
日本ではレギュラー確約、複数年契約の報道も出ている鳥谷敬だがアメリカでの評価は高くない。渡米した場合、スプリングトレーニングでベンチ入りの枠を争うことになりそうだ。
2014/12/27
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怪我の耐久性、選球眼は評価されているが……
金子千尋、前田健太両投手の残留が決定し今年NPBからMLBに挑戦する可能性のある有力選手は残り鳥谷敬1人となった。
日本では鳥谷のメジャー挑戦に関して「ショートのレギュラー確約」や「3年10億円」といった華々しい話題が飛んでいるがアメリカでの評価は驚くほど低い。米大手データサイト『FANGRAPHS』は「Japanese and Korean Prospects in Context」という記事で鳥谷を以下のように評している。
Takashi Toritani is more of an iron-man infielder with no one great asset. He’s light on power, but has good plate discipline; he plays shortstop well and should be capable at second in the MLB; and he has like zero injuries ever.
鳥谷敬は他に類を見ないタフな内野手だ。彼はパワーには欠けるが、打席での忍耐力は優れている。(日本では)ショートのポジションをこなしているが、MLBではセカンドを守ることを受け入れるべきだ。そして彼はこれまでほとんど怪我をしたことがない。
負担の大きい遊撃手というポジションで10年連続フル出場という大記録を成し遂げた耐久力や日本No.1とも言われる選球眼はアメリカでも高く評価されている。その反面NPBでさえここ5年間で50本塁打に留まっているパワー面に対する評価は低く、守備に関しても身体能力や肩の強さで勝る選手が多いメジャーリーグのショートを守るのは厳しいとの予想が大半を占める。日本では強打好守の遊撃手というイメージが強いが、残念ながらその2つへの評価は高くない。