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「ショートではなくセカンドで」虎の鉄人は意外にも低評価?アメリカが報じる鳥谷 

日本ではレギュラー確約、複数年契約の報道も出ている鳥谷敬だがアメリカでの評価は高くない。渡米した場合、スプリングトレーニングでベンチ入りの枠を争うことになりそうだ。

2014/12/27

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松井稼、中島、西岡……結果が出ていない日本人遊撃手

 また来年で34歳になる年齢も大きな不安要素の一つだろう。
 34歳のミドルインフィールダー(二遊間を守る選手)が良い契約を得るのはMLBでかなり実績を残してきた選手でもなければ難しい。中島や西岡、松井稼頭央といった過去に渡米した日本人遊撃手がことごとく失敗しているイメージがアメリカ側に強く残っているのも鳥谷には逆風だろう。
 こうした評価を元に前述の記事では鳥谷の立ち位置を以下のように予想している。

I have difficulty seeing Toritani as a starter in the MLB, but if Munenori Kawasaki ? who was always a better fielder and baserunner but a worse hitter ? can hang around the MLB and Triple-A, then a bench role for Toritani is well within possibility. He could maybe even be a fringe starter for some teams.
鳥谷がMLBでスタメンを張るのは難しいと見ている。しかしもし川﨑宗則(彼はいつも良い野手でありベースランナーであった。良い打者ではなかったが)のようにMLBやAAAにとどまれるなら、鳥谷のベンチ入りの可能性は十分ありうるだろう。彼はいくつかの球団では並み程度のスタメン選手になれるかもしれない。

 鳥谷が渡米した場合、現実的には開幕メジャーの枠を目指してスプリングトレーニングで競争していく1年目の川﨑のような状況になることが予想される。しかし何もこれは鳥谷に限ったことではない。同じアジア人の遊撃手と鳥谷と共通する点が多く、先日約6億円の入札があった韓国の姜正浩もパイレーツに入団した場合レギュラーは確約されていない。
 鳥谷より打撃面の評価は高くアピールのチャンスは多くなるだろうが、スプリングトレーニングで失敗すればチーム内第5の内野手という位置からの開幕になる可能性もある。
 これまで渡米前の低評価を覆してメジャーの舞台で活躍してきた選手は多い。
 36歳でマイナー契約を結びメジャー有数のセットアッパーにまで成りあがった斎藤隆を筆頭に、前出の川﨑宗則や岡島秀樹、田口壮らが該当する。鳥谷にもぜひ彼らの後に続いてもらいたい。低評価が続く日本人内野手の名誉挽回、21年連続となる日本人メジャーリーガーの誕生と鳥谷にかかる期待は大きい。

出典:” Japanese and Korean Prospects in Context” by Bradley Woodrum in FANGRAPHS in Dec.24 2014

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