【MLB】ドジャース前田健太に突きつけられた重い課題。勝負所で低調な内容、首脳陣の評価も下落
優勝決定シリーズの初戦に先発した前田健太だが、今回も5回もたなかった。
2016/10/17
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終盤、先発の役割を果たせず
ロサンゼルス・ドジャースの前田健太の雪辱はならなかった。15日にシカゴ・カブスとのナリーグ優勝決定シリーズ第1戦に先発。4回を投げ4安打3失点で降板し、期待に応えることはできなかった。前田に勝敗は付かなかったが、チームは4-8で敗れ、手痛い黒星スタートとなった。
試合後の日米合同記者会見。「良くはなかったと思います。甘くいった球が打たれただけです」。切り出した前田は落胆の色を隠せず、冒頭は言葉少なに振り返り始めた。
どうしても勝ちたかった。ポストシーズン初登板だった10日のワシントン・ナショナルズとの地区シリーズ第3戦。3回5安打4失点でKOされ負け投手になった。登板前日14日の公式会見では「悔しさを持ってマウンドに上がる。チームが勝てるように頑張ります」と名誉挽回の勝利を誓っていた。それが、2試合連続で試合をつくれなかった。
レギュラーシーズンも含めれば、これで4先発連続で勝ちがなく、5回さえ投げられていない。その4試合の成績は以下の通り。
9月27日 サンディエゴ・パドレス戦 負け投手 4回3安打3失点 60球
10月2日 サンフランシスコ・ジャイアンツ戦 負け投手 2回2/39安打5失点 67球
10月10日 ワシントン・ナショナルズ戦 負け投手 3回5安打4失点 63球
10月15日 シカゴ・カブス戦 4回4安打3失点 66球
パドレス戦とジャイアンツ戦は、プレーオフ登板へ備えた調整の色合いが濃く割り引く必要はあるが、ほぼ同程度の低調ぶり。この4試合に限れば13回2/3を投げ、21安打15失点で防御率9.86。70球以上は一度も投げられていない。単なる息切れなのか。