大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



【MLB】前田、リーグ優勝決定シリーズ第5戦でリベンジか? ポイントは立ち上がり

前田健太(ドジャース)はまだ、ポストシーズンで結果を出せていない。しかし第5戦に登板のチャンスを与えられそうだ。

2016/10/18

text By

photo

Getty Images



バイエズ対策も不可欠

 さらに、6番か7番を打つハビア・バイエズも、乗りに乗っているだけに警戒を要する。バイエズの活躍は、ポストシーズン6試合で23打数9安打(打率.391)、1本塁打、3打点(2試合の決勝点)という成績にとどまらない。リーグ優勝決定シリーズ第1戦で前田から放ったタイムリー二塁打は、打ち取られたフライが野手の間に落ちる「幸運」と抜け目なく二塁を陥れた「判断の良さ」が合わさっていた。その後、三塁走者となったバイエズは、三本間に挟まれかけらながら本盗も決めた。

 続く第2戦でも、バイエズの快進撃は止まっていない。打席では5回に、それまで14人全員をアウトにしてきたクレイトン・カーショウからヒットを打った。二塁の守備では6回に、ソフトライナーをワンバウンドさせてから捕って併殺の起点となり、1死一、二塁のピンチを救った。

 来たる第5戦は、前田がこれまでに投げたポストシーズン2試合以上の大きな意味を持つ。

 3勝1敗で迎え、勝ってドジャースを1988年以来28年ぶりのワールドシリーズに導くのか。1勝3敗から、カブスが1945年以来71年ぶりのワールドシリーズ進出を果たすのを食い止めるのか。あるいは2勝2敗で臨み、ワールドシリーズに王手をかけるのか、かけられるのか。

 ドジャースがワールドシリーズに進めば、前田は2014年の青木宣親(当時ロイヤルズ/現マリナーズ)以来の日本人選手となる。ワールドシリーズ優勝を飾れば、2013年の上原浩治と田澤純一(ともにレッドソックス)以来だ。

 ちなみに、ドジャースが最後にワールドシリーズを戦った1988年は、前田が生まれた年でもある。そのワールドシリーズにおいて、ドジャースは4勝1敗でアスレチックスを下し、ワールドチャンピオンに輝いた。

1 2


error: Content is protected !!