【MLB】前田健太、新人王を逃すも”新人ベストナイン”に選出。1年目右腕として最高評価
新人王を同僚のコーリー・シーガーに譲った前田健太。しかしながら、新人選手で構成されるベストナインに選出され、今年の新人右腕で最も高い評価を受けた。
2016/11/22
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年間ローテーションを守り、ドジャース地区優勝に貢献
今季の前田の成績は、過去に選出されたメンバーと比較しても遜色のないものとなっている。以下は、選出された投手の1年目の成績となる。
前田健太 32登板 175回2/3 16勝11敗 179奪三振 防御率 3.48
野茂英雄 28登板 191回1/3 13勝 6敗 236奪三振 防御率2.54 (最多奪三振)
ダルビッシュ有 29登板 191回1/3 16勝 9敗 221奪三振 防御率 3.90
田中将大 20登板 136回1/3 13勝 5敗 141奪三振 防御率 2.77
佐々木主浩 63登板 62回2/3 2勝 5敗 37セーブ 78奪三振 防御率 3.16
岡島秀樹 66登板 69回 3勝 2敗 5セーブ 27ホールド 63奪三振 防御率 2.22
先発として30登板以上をクリアしているのは前田のみである。
勝利数は最多タイであり、規定投球回もクリアしている。シーズン終盤、疲労からか調子を落とし、イニングも稼げなかった。しかし、エースのクレイトン・カーショウを含むチームの先発投手が次々と離脱していった中、シーズン終了までローテーションを守り抜き、地区優勝の原動力となった点は評価されるべきである。
野茂が選出された1995年はストライキの影響でシーズンが短縮されたため、登板数が少なくなっているが、前田は野茂以来の「1度も離脱することなくローテーションを守り抜いた」新人先発投手となる。
また、各選手はいわゆる「2年目のジンクス」も跳ね除けて活躍を続けた。
前田も過去の選出された選手のように、2年目も安定した投球でチームに貢献したいところである。
今シーズン、前田は終盤に調子を落としたが、MLBを代表する投手たちと肩を並べるルーキーイヤーの成績を残した。
現地にマイホームも購入し、環境に慣れた来年以降、今年以上の成績を残すことは出来るだろうか。
<出典>
Corey Seager, Kenta Maeda, Julio Urias named Topps All-Star rookies by Eric Stephan in truebluela.com on Nov.17