【MLB】米メディア、ドジャース前田健太の1年目に高い評価。2年目への課題は「イニング数と打者3巡目以降の対策」
前田健太のメジャーリーグ1年目が終わった。米メディアはそんな前田の良かった点と課題を分析している。
2016/10/28
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ドジャース1年目の記録では史上2位の16勝
ロサンゼルス・ドジャースと異例の8年契約を交わし、期待と不安が入り混じる中でスタートした前田健太。
入団前のメディカルチェックではヒジに異常が見つかり、当初は先発ローテーションの中盤以降という評価だったが、いざ開幕すれば、先発陣に故障者が続出する中で、1人ローテーションの柱として安定したピッチングを披露しつづけた。
そして先日、ドジャースはナリーグ優勝決定シリーズで敗退し、2016年シーズンは幕を閉じた。
『SB Nations』のエリック・ステファン記者は、2016 Dodgers review:Kenta Maeda
(2016年ドジャースのレビュー:前田健太)と題し、前田の2016年シーズンを振り返っている。
初めに、記事のサブタイトルをFirst-year pitcher was the rock of the 2016 rotation(1年目である前田は、2016年の先発ローテーションを守った)と題しているように、大きな故障もなくローテーションを守ったことを、何よりも評価した。
そして同記者は、大きく『良かった点』と『悪かった点』を挙げている。
良かった点は、前述のように怪我なく1年を過ごし、数字面においてもチーム最多の16勝、175イニング、179奪三振をマークしたことだ。特に勝利数と奪三振においては、下記のように報じている。
The 28-year-old with eight years of professional experience in Japan had the second-most wins (16) by a Los Angeles Dodgers rookie, behind only Rick Sutcliffe (17) in 1979.Maeda also led the Dodgers with 179 strikeouts, the first Dodgers pitcher other than Clayton Kershaw to do so since Chad Billingsley in 2008.
日本プロ野球で8年間の実績を誇る28歳の前田は、ドジャースのルーキー記録として、1979年にリック・サトクリフが記録した17勝に次ぐ、チーム史上2番目の勝利数(16勝)だ。また、前田はチーム最多の179奪三振を記録。クレイトン・カーショウ以外の投手がチーム最多奪三振を記録したのは、2008年のチャド・ビリングズリー以来だ。
ルーキーとして堂々たる結果を残し、1年目にして周囲からの信頼を得た前田。
その一方で、克服すべき課題もいくつか見えてきた。