【MLB】トミー・ジョン手術から復帰、ダルビッシュ有の2016年に地元紙とファン「A」評価
今シーズン、トミー・ジョン手術から復帰したダルビッシュ。与四球や奪三振の指標も改善しており、地元紙やファンから「A」評価が下された。
2016/10/30
Getty Images
トミー・ジョン手術明け1年目で結果を残す
今季、トミー・ジョン手術から復帰したダルビッシュ。シーズン途中の5月からとなったが、17登板で7勝5敗、防御率3.41、100回1/3、132奪三振という成績を残した。
チームはアリーグ西地区で地区優勝を果たすも、ポストシーズンを勝ち抜けなかった。しかし、復帰後のダルビッシュは、エースであるコール・ハメルズとの二枚看板としてローテーションを守り抜き、自身4年ぶりのポストシーズン登板も果たした。
復活を遂げたダルビッシュに対し、地元やファンからも高い評価が下されている。
地元紙『Dallasnews.com』では、今季のダルビッシュに対し、エバン・グラント記者は「A-」評価、ジェリー・フレイリー記者は「A」の評価をつけた。
エバン・グラント記者は、ダルビッシュについて以下のコメントを報じている。
“He’s learned to trust and pitch with his fastball more. If anything, his slider, his best pitch, was what gave him the most trouble and he should be able to rectify that with a full spring training next year. Points must be deducted, though, for his poor ALDS outing. He and Cole Hamels were the Rangers’ expected advantage in the series and they both let the team down. It’s all that keeps Darvish from a solid A. “
「ダルビッシュは速球をより信頼して投げることを学んだ。むしろ、最も良い球種であるスライダーは来年の春季キャンプで修正するべきだ。アリーグ地区シリーズでの登板は残念な結果に終わり、ダルビッシュとコール・ハメルズは、レンジャーズをシリーズで優位に立たせる先発と期待されていたが、彼らは共に期待外れだった。しかし、それら全てを考慮しても、ダルビッシュのA評価は固いだろう」
グラント記者は速球の質の向上については称賛するも、やはり得意のスライダーの調子が良くなかったことと、ポストシーズンでの登板について言及しているが、来年、春季キャンプでの修正を期待し「A-」評価を下した。
ジェリー・フレイリー記者もダルビッシュの投球内容の良化に着目し、「A」評価を下している。
“Returned from Tommy John surgery on May 28 and had 17 starts, with 100 1/3 innings. Pitched with fastball more often than before surgery and had improved command, with 2.8 walks per nine innings. Still a strikeout pitcher, with 11.8 whiffs per nine innings. Past performances by pitchers coming back from TJ surgery say that Darvish will be better in 2017.”
「ダルビッシュは5月28日にトミー・ジョン手術から復帰して17先発登板、100回と1/3を投げた。手術前より速球を多用するようになり、コマンド力も向上しており、9回あたりの与四球数は2.8であった。そして彼はいまだに三振の取れるピッチャーであり、9回あたり11.8個の三振を奪った。トミー・ジョン手術から復帰した過去に実績のある投手を見るに2017年、ダルビッシュはさらに良くなることだろう」