【MLB】青木宣親、”ブンブン丸”アストロズの弱点を埋める2つの武器。5年で5球団目が意味する自身の価値
アストロズはマリナーズ青木宣親を獲得したが、チームの弱点を補うに最も適した選手だ。
2016/11/05
ブルージェイズも興味を示していたが……
メジャーで5年間にわたり出場し続けて、これほど一定の数字を残す選手も珍しい。逆に言えば、それだけコンスタントに活躍が見込め、計算できる選手だということ。そしてこの2つの武器は、アストロズの補強ポイントにこれ以上ないぐらいに合致していた。
今季の青木は前半戦にスランプに陥ったが、マイナーでの約1カ月の再調整を経て、後半戦は本来のパフォーマンスを取り戻した。マリナーズとは今季480打席到達で来季契約が自動延長されるベスティングオプションを結んでいた。だが不振だった前半戦の印象が悪く構想外とされ、終盤はチームが起用を制限して467打席にとどまった。
それでも青木を欲していたチームはアストロズだけではない。米スポーツサイト・ファンサイデッドでは現地4日付で、ブルージェイズの補強ポイントに合致していたと報道。左打ちの外野手のマイケル・ソーンダースがFAとなり「その後釜にふさわしかったが、アストロズがウエーバーで獲得したことで、ブルージェイズの補強リストから消えた」と出遅れを悔やむようだった。
13年以降、これで5年で5チーム目(ブリュワーズ、ロイヤルズ、ジャイアンツ、マリナーズ、アストロズ)となる。毎年所属が変わる「ジャーニーマン」は、日本人選手では珍しい。日本球界ではまず見られない立ち位置だが、価値があるからこそ成り立つメジャーならではの代名詞。ジャパニーズ・ジャーニーマンは5年連続となる新天地で、あと35本に迫っている日米通算2000安打を目指す。