【MLB】青木宣親、イチロー同様に第4の外野手? 貴重な選手として評価も、安泰ではない地位
青木宣親の獲得を発表したアストロズ。ルノーGMは、今後の補強次第で青木の使い方が変わると話している。
2016/11/09
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貴重な左打者としての存在感
ヒューストン・アストロズは11月3日、シアトル・マリナーズからウェーバーにかけられていた青木宣親を獲得したことを発表した。
青木は、来シーズンのオプション契約が更新される480打席に13打席届かず、FAになるという報道も出ていたが、それは間違いだった。青木は今オフ、年俸調停権を持っている。このあたりのことはわかりにくく、その名のとおりにトレードなどの移籍に詳しい『MLB TRADE RUMORS』も「広く誤解されていた」と書いている。
左打者が多いマリナーズとは反対に、アストロズには右打者が揃っている。しかも、300打席以上を記録した3人の左打者はいずれもFAになり、そのうちの1人、コルビー・ラスマスは外野手だ。また、アストロズの三振率23.4%はリーグで2番目に高く、出塁率も8位の.319と良くはなかった。左打席に限ると、三振率は27.0%(14位)、出塁率は.296(15位)とさらに悪化する。
こうした特徴は、青木の獲得について説明したジェフ・ルノーGMのリリースでも触れられており、その冒頭には「彼はコンタクト率の高い左打者で、打席で自制心があって三振率は低く、外野の複数のポジションをこなす」とある。
現時点では、青木がレフトに入り、ジェイク・マリスニックがセンター、ジョージ・スプリンガーがライトを守る布陣が考えられる。