【MLB】FAの上原はブリュワーズにフィット? 「効果的ではあるが短期間の契約で済む選手」
今オフFAとなり42歳を迎える来シーズンの所属先に注目が集まる上原。過去4年間効果的なピッチングを続けており、契約も短期で済むことからブリュワーズにフィットするという声が米スポーツサイトに掲載された。
2016/11/20
Getty Images
ブリュワーズのクローザー事情
来シーズンで42歳と既に大ベテランと言える年齢に差し掛かっている上原浩冶。しかしエリートクラスのクローザーが多く出揃った今オフのFA市場においても、2013年にレッドソックスを世界一に導いた上原に対する需要はけっして低くない。米スポーツサイト『SB Nation』内でブリュワーズ関連のトピックを扱う『BREW CREW BALL』でも、上原は来季のブリュワーズの獲得候補としてあげられている。
今シーズン後半、ブリュワーズではタイラー・ソーンバーグが、クローザーの役目を担い13セーブをあげたものの、9月にはセーブ失敗4度と失速。過去の故障歴もあり、ソーンバーグに絶対の信頼をおけないこと、またチーム内に他に候補がいないことから、記事ではFAでのリリーバーの獲得を予想。現在のチーム状況にフィットするリリーバーとして上原があげられている。
So I’m looking at the FA market for somebody that is effective but would be available for a short term deal. And lo and behold, there is the former Red Sox closer who has been solid for the past four years (at times unhittable), but will be 42 when the ‘17 season starts.
(クローザー役がいないことから)、FAマーケットにおいて効果的ではあるが、短期的な契約で済む選手を探している。そして今季のFA市場には、過去4年において優れた成績を残し(一時はアンヒッタブルだった)、しかしながら17年シーズンには42歳を迎える元レッドソックスのクローザーがいるではないか!
クローザーを必要とするブリュワーズだが、再建期のチームにとって年1000万ドル以上の3~5年契約を必要とするエリートクラスのクローザーは無用の長物。ある程度のレベルのピッチングをでき、その上安く、より短い契約で済む選手のほうがチームには現在のチーム状況に適している。そのうえで上原は適任だ。
今季はセットアッパーとしての起用が主だったものの、50試合に登板し防御率3.45、奪三振率12.06の成績。もちろんクローザーとしての経験も豊富でレッドソックスでプレーした過去4年間は、230試合に登板して79セーブを記録、防御率も2.19と素晴らしい数字だった。記事では「右投手ながら左打者に強く(対右WHIP1.18:対左0.72)、右打者からは多くの三振を奪える点(対右K/9 12.93:対左11.19)」も上原の長所としてあげられている。